お笑いコンビ、ティモンディの高岸宏行(29)が19日、東京都内で独立リーグ(BCリーグ)・栃木ゴールデンブレーブスの入団会見を行った。
プロ野球選手を目指し愛媛・済美高、東洋大で投手として活躍したが、大学3年時に肘の故障で断念。10年ぶりの復帰に「(10月に)30歳になりますが、何歳からでも挑戦することが楽しいんだよということを届けたい」と力を込めた。
高岸は188センチ、90キロの恵まれた体格を武器に、プロ野球の始球式で芸能界最速となる143キロを記録。元ロッテの成瀬善久投手兼任コーチ(36)との交流が縁でオファーがあり、仁田忠常役で出演するNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の撮影終了後の5月、トライアウトに挑んだ。
5選手を相手に被安打1、奪三振1の好成績を収め、元巨人の寺内崇幸監督(39)が「130キロ台のフォークで三振が取れるのはさすが」と即合格を出したほど。
芸人との二刀流について高岸は「芸人であれ、役者であれ、野球であれ、元気を届けて皆さんを応援していきたい。やればできる!」とキャッチフレーズを連呼。「気持ちを込めることには自信がある。先発、中継ぎ、抑え、全部やりたい。得意球は(ファンに勇気を与える)エール球。心の球速は180キロ出ています」と自信たっぷりに宣言した。
背番号は人気アニメ「巨人の星」の星飛雄馬と同じ16。報道陣から「栃木の星ですね」と声をかけられると「栃木の星はみんなだ!」と叫び、会場を大爆笑させた。25日から栃木市のエイジェックさくら球場でチーム練習に初参加する。
芸人と野球選手の二刀流では、お笑いコンビ、360°(サブロク)モンキーズの杉浦双亮(46)が独立リーグ・四国ILリーグの愛媛に所属したことがある。