第96回米アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)、ロサンゼルスで開催され、宮﨑駿監督(83)の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞、山崎貴監督(59)の「ゴジラ−1.0」が視覚効果賞を受賞。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがこの日、東京・小金井市のスタジオジブリで会見を行い、「ゴジラ−」の受賞を祝福した。
「君たちは−」の受賞会見中に「ゴジラ−」の吉報が入り、「日本のコンピューターだけじゃない手づくりも含めて、いろんな技術が評価されたので、それは喜ばしいこと」と笑顔。「アメリカの人たちもずっと『ゴジラ』のことを話題にしていたわけだから」と感心していた。
一方、国際長編映画賞にノミネートされながら受賞を逃した役所広司(68)主演の「PERFECT DAYS」についても言及。「僕は面白く見た。人にとっての潔癖度が問われる映画。今、世界では潔癖なのか、そうじゃないのかはすごい大きなテーマ。それを堂々と映画にしたことを僕は評価したい。アメリカで評価されなかったのは、ちょっと残念ですね」と述べた。