『十角館の殺人』内片輝監督が語る映像化への道のり 鍵は「原作の設定をきちんと活かす」

『十角館の殺人』内片輝監督が語る映像化への道のり 鍵は「原作の設定をきちんと活かす」

(左から)奥智哉、内片輝監督、青木崇高=『Huluオリジナル「十角館の殺人」』メイキング写真(C)綾辻行人/講談社(C)NTV

(ORICON NEWS)

 現代本格ミステリーの第一人者、綾辻行人(あやつじ・ゆきと)のデビュー作で、現在も続く「館」シリーズの記念すべき1作目『十角館の殺人』(講談社文庫)の実写ドラマ化を手がけた内片輝監督が、「不可能」と言われた映像化への道のりを語った。

 小説の舞台は1980年代、十角形の奇妙な外観を持つ館“十角館”が存在する角島(つのじま)を訪れた大学のミステリ研究会メンバーと、海を隔てた“本土”で死者からの手紙を受け取った元ミス研メンバーの江南孝明が、ミステリー好きの島田潔とともに手紙の謎を追うという、2つの物語で構成されている。読者の想像を超える衝撃のトリックと、完璧に計算されたストーリー展開から、映像化不可能と言われ続けてきた。

 その映像化に挑んだ内片監督は、映画『ラストサムライ』(2003年)や『SAYURI』(05年)に参加し、ハリウッド仕込みの映像演出で緊張感のある作風を得意としている。代表作にWOWOWの連続ドラマWの作品(『石の繭 殺人分析班』、『孤高のメス』、『邪神の天秤』)をはじめ、『シグナル 長期未解決事件捜査班』(カンテレ)、「安楽椅子探偵」シリーズ(ABCテレビ)、『相棒』(テレビ朝日)など。

 内片監督は最初に原作を読んだ時のことを振り返り、「映像化するためではなく、純粋に小説として楽しみました。のちに仮に映像作品の原作として考え始めた時は、文章で書かれたことで成立するトリックゆえ、やはり簡単に映像化はできないと思った」と話す。

 それから20年の歳月を経て、「原作の設定をきちんと活かすことと、キャスティングや演出の工夫により映像化できるのでは」と、考えるようになったという。

 今回、“本土”で絶妙な掛け合いを見せる江南(かわみなみ)孝明と島田潔には、奥智哉と青木崇高をキャスティング。「奥くんは物怖じしないところがあるのと同時に、年相応に悩んでいる部分も現場で見せてくれたんです。奥くんの個性が反映された江南のキャラクターが、純粋な大学生っぽくて大好きです」と話し、過去作で何度もタッグを組んだことがある青木については、「島田は好奇心旺盛でこどものまま大人になったような人物。憎めないキャラだけど、ある時に見せる鋭い表情できちんと大人になる。 青木くんのおかげで、島田というキャラクターがいいバランスで走ってくれた」と振り返り、その手応えに確信を持つことができたと明かした。

 そして、「原作には文章表現ならではの面白さがある」と話しつつ、「原作の大事なところをリスペクトしつつ、映像作品として原作同様に面白がれるよう、キャスト・スタッフと大切に丁寧に作り上げた」「原作を読んだことのある方も、そうでない方も、楽しめると思います」と自信たっぷりに語っている。

 『Huluオリジナル「十角館の殺人」』は、今月22日午前10時から動画配信サービス「Hulu」で全5話が一挙独占配信される。

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