「政倫審で言え」Xで非難の声…『森喜朗元首相が裏金還流の再開に関与』安倍派幹部の新証言報道に

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、岸田文雄首相から聴取を受けた安倍派幹部の一部が「キックバック再開の判断には森喜朗元首相が関与していた」と新たに証言したと27日、日本テレビが報じた。これを受け、ネット上では、「やはり」「とうとう出たね」といった意見とともに、「政倫審(政治倫理審査会)で言えよ」と安倍派幹部を非難する怒りの声も目立った。

 岸田首相は26、27日の両日、塩谷立、下村博文両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4人を追加聴取した。独自として報じた日本テレビによると、複数の関係者の話として、安倍晋三首相の指示でいったん中止が決まったパーティー収入のキックバック(還流)について、再開の判断に派閥会長を長く務めた森元首相が関わったという。

 この報道を受け、X(旧ツイッター)では、「やり始めも継続もみんなこの人の仕業か」「森元首相の証人喚問は、キックバックの解明に必須だね」などのコメントが挙がった。

 衆参の政倫審ではいずれの幹部も「知らない」「分からない」としていたのに、追加聴取で新たな証言がようやく出た点に、「政倫審でなぜ言わなかったんだ」「森をスケープゴートにしても裏金議員の罪は消えない」と腹を立てる書き込みも挙がった。

 元宮崎県知事で衆院議員も務めた東国原英夫東国原英夫さんは自身のXで「そりゃそうだろうな。政倫審で証言すべきだったな」とツッコんだ。ライターの武田砂鉄さんは自身のXで「政倫審でウソをついたことになる。まだウソつく人たち、党内処分ではなく、ただちに辞めるべきだと思う」と厳しく断じた。

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