元宝塚トップスターで女優の朝夏まなとが２９日、大阪市内で主演ミュージカル「モダン・ミリー」（１０月１、２日、新歌舞伎座）の取材会に出席した。
１９２０年代のニューヨークで、田舎町からモダンガールに憧れて出てきたミリー（朝夏）が、仕事と恋に励む物語。２０２０年４月に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、直前に中止になった。朝夏は「セットも組まれていて、みんなでセットが片付けられていくのを見て『仕方ない』と思いながらも、やるせない気持ちでした。今回キャストが変わらないというのが一番うれしかったです」とリベンジに燃えている。
演じるミリーはロマンスよりも玉のこしに乗りたい女の子。ミリーの価値観に朝夏は「財力はないよりあるにこしたことはない。そう思い込んでいる女の子がどう変わるかがこの作品の肝。私もそうです」と話し、自身は財力か愛かを問われると「愛が１００％としておきますか」と笑った。ミリーを演じることに、当初はくすぐったい感覚を抱いていたそうだが「改めてすごくかわいいなって思いました。自分がこうと決めたら信じて疑わないところは共感できますね」と話した。
宝塚時代にトップコンビを組んだ実咲凜音との“女優”共演にも「現役時代の『風と共に去りぬ』を思い出しました。私がスカーレットで、実咲がメラニー。この感覚懐かしいよねって話しています」と笑顔。最高にハッピーな作品で、出演者も個性的だ。「一路真輝さんと保坂知寿さんの２人のシーンは、カラーの違う女優が役を通して笑いを競い合うので、どう料理してくるのか刺激になりますね。色んな関係が分かったあとで見ても面白いと思うので何回でも見られます」とアピールした。
