オリンピックを目指すも断念 その後海鮮丼を極め大盛況!

千葉県香取市にある「魚平食堂」。新鮮な魚料理を出すことで有名な海鮮料理店だ。

このお店の人気メニューは、高さ14cmのどか盛り海鮮丼!どんぶりに2合のご飯をてんこ盛り。その上にサーモン、ソイ、〆サバ、オナガダイ、クロダイ、アカイカ、カツオ、ハマチ、ヒラマサ、中トロ、タコ、マダイ、タカノハダイ、そしてマグロのすきみ、仕上げに赤海老とツブ貝を載せて完成。ネタ数なんと16種類を花びらのようにきれいに盛り付け、この量でなんと1,850円。

店主は岩瀬智洋さん。鮮魚店と海鮮料理店を営む両親のもとに長男として生まれた岩瀬さんは、ボート競技にのめり込む。中学生から始めるとすぐに全国優勝。社会人になるまで何度も優勝を飾り、オリンピックの強化指定選手に選ばれるほど。その為、実家は継がずに、ボートチームのある一般企業に就職した。岩瀬さんを、再現ドラマではさらば青春の光の東ブクロが演じた。

しかし26歳の時、目指していたオリンピックの代表選考から漏れ、更に仕事にも行き詰まりを感じていた。

そんな時、たまたま入った店で人気メニューの海鮮丼を食べてみるととにかく、ネタのうま味が段違い!さらに花びらのようにネタがキレイに盛り付けられている。

それからというものとにかくこの店に通い詰め、数か月後「弟子にしてください」と岩瀬さん。オリンピックは諦め大好きな海鮮丼を極めることに!

そして、その奥深さを知る。例えば、イシガレイなど食感が柔らかいネタを入れるなら、必ずタカノハダイなど硬い食感のネタを入れ、歯ごたえに違いを出す。さらにエンガワなど脂っこいネタを入れれば、必ずタコなどのサッパリしたネタを入れ味のバリエーションを出す、といったことだ。

料理の仕方から、仕入れのノウハウまで一から必死に学び3年後の2011年。修行を終え、実家の海鮮料理店を継ぐことに。

新しく生まれ変わったお店は好調。特に海鮮丼が人気だった。しかし客から「すみません。この海鮮丼大盛できますか?」という声が。

お客さんの要望に応えご飯を増量したご主人。しかし、ご主人独自の感覚で盛り付けのバランスが崩れた、と思ってしまった。米の割合に対してネタの量があってない…ならばと歯ごたえの良いネタと柔らかいネタを1種類ずつ追加。その分コストは上がるが、仕方ない…。

さらには『味は抜群なんだけど、少し量が足りない』というネットの口コミを見る。ネタの鮮度や盛り付けにはこだわり抜いているのに、まさか量の壁にぶつかるとは… 更にご飯を増量。ネタも増した。「少ない」という声が耳に入るたびに海鮮丼はどんどん大きくなっていきどか盛りに!

それが話題で店は大盛況に!

海鮮丼には一緒に一度皿に移す用の皿も出てくるほどのボリューム。さらにもう一つこだわりのメニューがアジフライ。お刺身もついて2,200円。

「自分で船に乗って魚を釣ってくる時期があるんです」と岩瀬さん。知り合いの漁師さんに船を出してもらい、自ら魚をゲット。これでコストを抑えているという。

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