落ち込んだ人を笑顔に!夫婦の苦労が詰まったどか盛り

埼玉県川越市にある「二代目蝦夷」。いつもお客さんでごった返しているこの町一番の中華屋さん。ここの人気ナンバーワンメニューが唐揚げ焼き肉丼、 3kgで2,400円だ。

摺鉢に入ったダブルまぜそば、焼き肉、餃子、唐揚げ、チャーシューが乗った巨大チャーハンといったメニューも。

実はこのお店「唐揚げがめちゃくちゃ美味い」と有名で、陸上・桐生祥秀選手も、学生時代によく来て食べていたという。

このお店のご主人は岡安清純さん。奥様の優子さんと二人三脚で切り盛り。再現ドラマでは夫婦をさらば青春の光の森田哲矢、尼神インターの渚が演じた。

大人気の唐揚げは、顔の大きさほどにカットされた鶏モモ肉を特性のタレに半日漬け込むことで柔らかくジューシーになるという。

今から31年前、埼玉県出身のご主人は運命的な出会いをする。それは同じ学校の女子生徒。一目惚れしたご主人は告白し交際スタート。

1年以上付き合ったある日、 優子さんが妊娠したことがわかる。実はこの時、ご主人は仕事をしていなかった。しかし優子さんの父は、無職の男に娘はやれないと猛反対。

とにかく働かなくてはという清純さん、何をしたら良いかわからず食べにきたラーメン屋でずっとため息。

するとラーメン屋の大将は「さっきからため息ばっかり」と話しかける。事情を話すと「俺が面倒みるからうちに来い!」と大将。

こうして寝る間もなく働いた。そこでわかったのがどんなに辛くても、腹いっぱい食べると笑顔になれたということ。

必死に働くこと半年…貯めたお金で車を買い、優子さんを迎えに。優子さんの父も「優子を宜しくお願いします」と結婚を認めた。優子さんは元気な男の子を出産。「勇希」と名付けた。

その後、10年間の修行ののち29歳で独立した清純さん。

しかし最初はかなり厳しかった。救いだったのは、お店の近くにある大学の学生たち!

ある日のこと。店の常連だった少林寺拳法部の学生たちが全国大会に出るという。しかし即敗退…学生たちの辛そうな姿に清純さんは今の自分にできることはこれしかない!と山盛りの唐揚げを提供。そのあまりの量に学生たちは笑い、一心不乱にバクバク食べたのだ。

こんなに笑ってくれるならと、1,350円のドカ盛り唐揚げ定食が誕生!しかし次第にその量に慣れ薄くなっていくリアクション。そして生まれたのがトリプル 1,700円。

お客さんの笑顔を見ることはできたものの儲からず生活は苦しくなるばかり。とはいえ、どか盛りをやめる気は全くなく次々と新メニューを開発。唐揚げと焼き肉をドッキング。5kgバージョンで3,600円。総重量5kgのまぜそばは3,240円だ。

残してもお持ち帰りできるので、お得だと食べに来る人も多い。こうして週末には満席が当たり前に。

とはいえたいして儲かっているわけでもなく…優子さんは「おしゃれとかはできなかったですね、化粧品も買えなかったですし…」という苦労も明かした。

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