年内で音楽活動からの引退を表明している歌手吉田拓郎(76)が21日に放送されたフジテレビ系音楽バラエティー「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」に出演した。同番組が引退前最後のテレビ出演になった拓郎は、テレビでの“ラスト唱”も披露。淡々と歌い、語る中に、半世紀にわたって走り続けてきたトップランナーとしてのプライドをのぞかせた。
番組は、拓郎が作曲したおなじみのテーマ曲「全部だきしめて」を、拓郎やKinKi Kidsらによる熱唱でオープニング。続けて、拓郎のラストショーを飾るゲストとして拓郎直々に招いた木村拓哉(49)とのトークコーナーなどへと続いた。
終盤では、この日の最終回のために拓郎が作詞、KinKi Kidsが作曲した新曲「Sayonara あいしてる」をファンへの感謝の気持ちを込めて出演者全員で熱唱。KinKi Kidsから贈られた花束を手に拓郎が涙ぐむシーンもあった。
拓郎とKinKi Kidsの堂本光一(43)、堂本剛(43)がホスト役を務めた番組は、1996年10月から2001年3月までレギュラー放送された。その後も、不定期で特番が放送され、21日の放送分が特番の最終回になった。96年の初回放送に出演した篠原ともえ(43)ら“卒業生”や熱烈な拓郎ファンの明石家さんま(67)やあいみょん(27)、女優の奈緒(27)も駆けつけた。
さんまは「お疲れさまでした!」と花束を手に登場し、「やめる、やめると言って、また帰ってくるんでしょ?」。そう、さんまから水を向けられた拓郎は「さんまさん、信用しないのは良くないよ」と苦笑い。篠原から復帰の可能性の有無を問われると「どの曲も歌うつもりはない」と言い切った。