<吉本興業創業110周年特別公演:伝説の一日>◇最終日◇3日◇大阪・なんばグランド花月(NGK)
吉本新喜劇のゼネラルマネジャー(GM)として、前日の初日から新喜劇へ出演している間寛平(72)は、千秋楽の2回目興行で、口上を務めた。
珍しく羽織はかまという正装の寛平は、いつになく厳かな表情のまま「ア〜メ〜マ〜!」と第一声。まじめなあいさつを続けた後には「お礼のプ〜」。ギャグさく裂させ、笑いを誘った。
2回目の出番を終えると、大木こだま(70)ひびき(66)らとともに囲み取材に。寛平は「口上のときの『ア〜メ〜マ〜!』がお客さんにえらい受けてびっくり」と目を丸くした。
かつて寛平がアメマバッジを大量に自費制作した当時を思い出したこだま・ひびきは「いきなり今から福知山に行ってアメマバッジ売ってくれ、と頼まれたのには参りました。もう夕方でしたから、必死で断りましたよ」と回顧。
そのアメマバッジは10万個も作ったものの、思うように売れず在庫の山になった。苦い思い出だ。
寛平は「バッジ300個が入った箱が山積みになって。家にも置く場所がないんです。仕方ないから倉庫を2つ借りて保管してました」と苦笑い。ひびきが「結局、売れたんですか?」と尋ねると「売れるかいな!」と大損した過去を振り返っていた。