本作は、坂口演じる天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉と、杏が演じる実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓が、公正取引委員会・第六審査、通称“ダイロク”の職員として、独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる「競争の番人」として、談合やカルテルなど不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく“凸凹バディのエンタメ・ミステリー”。
第1話では、小勝負と白熊が“ダイロク”の職員として、複数のホテルで行われている疑いのあるウエディング費用のカルテル問題を調査。そのカルテルの中心人物と思われる天沢グループ専務・天沢雲海(あまさわ・うんかい/山本耕史)の不正を暴くため、あの手この手で雲海に迫るも、地域随一の権力者で敏腕経営者である雲海がそう簡単に口を割るはずもなく、決定的な証拠を見つけられないままとなった。
そんな中、小勝負は雲海がカルテルとは別に、披露宴では欠かせない花を納入している花屋に対して、納入業者いじめをしているという新たな違反行為で立入検査をして、カルテル問題を切り崩しにかかる。しかし、雲海は立入検査を拒否。それどころか、メディアを使って「いじめられているのは私たちホテル側です」と主張し、“ダイロク”はあっけにとられてしまう。雲海は「老舗の花屋6店舗が結託して、不正行為を行っている」「この6店舗以外の花屋と取引をしたら、6店舗全員が今後の取引をやめるとおっしゃるんです」とテレビ番組で訴えた。
18日放送の第2話では、そんな“ダイロク”が、年末までにホテル天沢が花屋に対して納入業者いじめをしているという証拠がそろわなければ調査は終了すると言い渡され、追い打ちをかけられる。いじめられているのは花屋のはずが、雲海がテレビで訴えた発言のせいで、花屋が結託し、ホテル天沢をいじめているのかどうかを調べることとなった小勝負と白熊。そこでキーとなるのが、岩岡が演じる、この地域で新規参入してきた花屋・ブーケドゥッフェ店主の青柳だ。
雲海が言うとおり、ブーケドゥッフェが老舗の花屋から締め出されているのか、小勝負と白熊が調査に向かう。歩夢は脱サラをして、1年前に昔からの夢だった花屋を開店させたばかり。しかし、ホテルや斎場の大きな仕事が全く取れず、一般のお客さんに向けての花の販売しかできていなかった。新たに浮上した、老舗花屋の結託問題は事実なのか。事実であるとすれば、ホテル天沢に納入業者いじめを受けていた被害者であるはずの老舗花屋を公取委が追い詰める形に。そして、本来の敵であるはずの雲海の不正を今度こそ暴くことができるのか。
■岩岡徹(Da-iCE)コメント
「僕自身も一度仕事を辞め、今の環境に身を置いています。演じさせて頂いた花屋の店主、青柳歩夢と重なりました。彼は花がつなげてくれる人間関係や笑顔がただただ見たく、真摯(しんし)に花と向き合っています。そんな彼の真っ直ぐな気持ちがとてもまぶしい一方、自由で公正な場にすら立てない環境でも、ひたむきに働くその思いが痛ましくもありました。もどかしい競争世界。何か感情が動かされます。良い空気感で撮影できたことも監督をはじめ、スタッフの皆さんや共演者の方々に心から感謝です。ぜひお楽しみください!」