【香川】
◆高松商vs英明、激しく火花
昨夏の決勝でも対戦した英明と高松商が、激しく火花を散らす。
英明のエース・寒川は最速143キロの快速左腕。先発して負け投手となった昨年の決勝の悔しさを最後の夏にぶつける。打線は2年生4番の寿賀、3年生は徳永、池本ら好打者がそろう。
高松商は高校通算59本塁打を誇る浅野が中心。今秋のドラフト候補としても名前の挙がるスラッガーは、春以降、本塁打を量産しており、仕上がりは十分だ。山田、本田、林らも勝負強い。投手は左腕・渡辺和に加え、2年生の長身左腕・大室の成長が著しい。
高松商と3回戦で対戦が有力視されるのは秋県準Vの尽誠学園。春はベンチ外だった左腕・車の復活に期待がかかる。秋4強の大手前高松も同ブロックに入り、エース・片岡は140キロを超える直球が武器だ。同ブロックは秋8強の藤井学園寒川、春8強の坂出商、藤井、昨夏4強の三本松と強豪がそろう激戦区となった。
第3シードの丸亀は2年生・中村が投打の柱。第4シードの丸亀城西はエースで主将の西岡幹がチームをけん引。藤井学園寒川は1年から主戦の松岡が健在。四国学院大香川西は春に不在だったエース・岩松が復活した。川辺、新鞍のWエースの志度、総合力の高い高松北、好投手・蒲田を擁する高松桜井にも注目だ。
【愛媛】
◆“夏将軍”松山商の復活へ期待
各校の力がきっ抗し、混戦が予想される中、“夏将軍”松山商の復活に期待がかかる。
17年ぶりに愛媛を制した春は、継投でピンチを抑えてきた投手陣。成長を遂げた清家が軸。打線は主将の西岡、丸山、日野峻、日野裕ら戦力がそろう。同ブロックには今治西、小松など強豪校も入った。
第2シード・西条は、高橋賢がエースとしてはもちろん、打撃もセンス抜群。投打の中心を担う。身体能力に優れたエース右腕・武田を擁する宇和島東との一戦は、大会序盤最大の注目カードだ。
夏連覇を狙う新田はエース・向井がキーマン。昨年の甲子園でも見せた独特で打ちづらさを持つ右腕が、その本領を発揮する。
春準Vの松山聖陵は、右の玉城、左の喜納、2年生の親川らが分厚い投手陣を形成。総合力で勝負する。
昨夏初戦敗退から巻き返しを誓う松山学院は、2年生の好投手・佐久間を擁する。打線も大松、与古田、照屋ら好打者ぞろい。松山城南時代から含めて初の甲子園を狙う。
川之江は2年主体ながら上位に進出。今治北の伊藤は最速140キロを超える好投手。秋3位の済美、小松、帝京五、今治工なども安定した戦いを見せる。