河瀬直美監督、東京五輪公式映画の撮影期間振り返り「あきらめることの方が簡単でした」

河瀬直美監督、東京五輪公式映画の撮影期間振り返り「あきらめることの方が簡単でした」

記者会見に出席した(左から)座間味村長・宮里哲氏、河瀬直美、南スーダン代表・グエム・アブラハム

(スポーツ報知)

 映画監督の河瀬直美氏が21日、東京・日本外国特派員協会で昨年夏に開催された東京五輪の公式映画「東京2020オリンピック SIDE:B」(24日公開)の会見に南スーダンの五輪陸上男子代表グエム・アブラハム、座間味村長の宮里哲と出席した。

 河瀬氏が総監督として手掛けた五輪公式映画は、大会に出場した世界各国のアスリート側の視点で描く「―SIDE:A」(公開中)、非アスリートの大会関係者、ボランティアらを中心に描く「―SIDE:B」の2本立てで構成されている。

 河瀬監督は「この映画には平和への思いを込めています。(コロナ禍の大会延期により製作に)3年半の時間を費やしまし、自分の持つ全スキルを投影しました。1年前を思い返せば、緊急事態宣言下で国民の8割が大会に反対する状況でした。あきらめることの方が簡単でしたが、子どもたちの未来のためにつないだ座間味村の聖火リレーや、あきらめず『やった』ことを記録できたことを幸せに思います」と語った。

 陸上男子1500メートルで南スーダン代表のアブラハムは、2019年11月から群馬県前橋市で五輪の事前長期合宿を行い、大会後に一時帰国。再来日し、今年4月から茨城・阿見アスリートクラブに所属し、パリ五輪出場を目指している。

 同映画にも出演したアブラハムは「故郷が困難な状況にあるからこそ、(出演を)うれしく思います。帰国後も五輪で得られた平和への気づきを伝えていきたいと思ってきました。南スーダンにも完全な和平が訪れる日を願ってやみません。ロシアとウクライナの状況もありますが、戦争は絶対支持できません」と平和への強い思いを訴えた。

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