金メダルの岡慎之助を誘った後、1人涙の橋本大輝 現地取材のABCアナ感動リポート

金メダルの岡慎之助を誘った後、1人涙の橋本大輝 現地取材のABCアナ感動リポート

岡(右)が金メダルを決め、祝福する橋本(撮影・河田真司)

(日刊スポーツ)

ABCテレビ澤田有也佳アナウンサー(30)が、パリオリンピック(五輪)体操男子個人総合を観戦。同局「おはよう朝日です」(月〜金曜午前5時=関西ローカル)に1日、生出演し、初出場で金メダルを獲得した岡慎之助(20=徳洲会)、6位に終わった東京五輪2冠の橋本大輝(22=セントラルスポーツ)に感動した思いを伝えた。

澤田アナは、出演している関西朝の名物番組の仕事で、現地のパリに滞在中。現地から生出演し、体操男子個人総合の試合を見て「もうね、金メダル誰がとってもおかしくないぐらいのハラハラした展開だったんですよ」と興奮冷めやらぬ様子で報告した。

初出場「金」の岡には「はたち(20歳)、考えられない落ち着きでした。むちゃくちゃ余裕がある。まわりの空気にのまれない貫禄があって。どうなるの? っていう中、着実に積み重ねていった」と感心しきりだった。

その上で「心が動かされた」場面をリポート。岡の金メダルが決まった瞬間からの、橋本の一連の行動だったという。

「橋本選手も岡選手も端っこの方にいたんですが、岡選手の金メダルが決定した瞬間、橋本選手にも笑顔があふれて。で、橋本選手が岡選手に『あっち、あっち』って中央の方に行こうって。そうやって岡選手を送り出した後、橋本選手は来た方向に1人でゆっくり戻っていったんです」

戻ってきた橋本の様子を「1人になった瞬間に、涙を。それまで岡選手の前では涙をださないようにしようって。1人になった瞬間、あふれるものこらえきれなくなったようです」。

試合中の橋本の状態にも「手首をケアしてもらっていて、状態としてはよくなかったのかな? って見ていました。表情も硬かったし。最後(の種目)は、マットに頭をつけて精神統一かな。そんなシーンもありました」とリポートした。

連日、現地から、感動した場面を絵に描いて伝えており、この日は、橋本の涙の場面を描いて披露した。

「岡選手が金メダルとった瞬間には笑顔があふれて、でも、戻ったら涙があふれて。悔しい部分と、でも『幸せ』って言う言葉もあって…。ここまで、私たちには、はかりしれない物を背負って選手たちは戦っているんだなって、あらためて思いました」と話すと、澤田アナの口元も引き締まっていた。

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