今作は、全国に2万体も存在するどこの誰かもわからない“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に帰す「警視庁身元不明人相談室」が舞台となる。自ら志願して配属された変わり者・三田桜(小芝)と、性格も趣味もまるで正反対な10歳上の同期・真が、遺体に残されたわずかな手がかりを頼りに謎を解くミステリー×ヒューマンドラマで完全オリジナルストーリー。身元不明の遺体からはじまり、秘められた死者の思いを描く。
今回は、葉山聡(濱田龍臣)の両親のもとに訪ねる桜と真、容疑者を取り押さえている捜査一課の手嶋淳之介(阿部亮平)、真と小田切慎一(福田悠太)の2人が海岸で座っているシーンが公開された。
第4話では、茨城県の山中でバイクの単独事故が発生。搬送先の病院で死亡が確認された運転者は、両親から行方不明者届が出されていた大学生の聡であることが判明した。バイクが盗難車だったことから犯罪の匂いもただよう中、聡の両親に報告する真は、聡が子どもの頃から大切にしていたという珍しい「お守り」を見せられて言葉を失う。真も同じお守りを持っているからだ。
13年前、真は婚約者の慎一と一緒に福島県の神社でそのお守りを買ったが、直後に東日本大震災が発生し、慎一は消息を絶った。「あの時から、私は止まったまま」と、前に進めないでいる真。一方、聡のお守りは、13年前に福島で誰かからもらったものだという。
もしも慎一があげたものだとすれば、聡のことを調べれば慎一の手掛かりもつかめるかもしれない。真は「傷つきたくない」と、真実に向き合うことを拒絶するが、桜は居ても立ってもいられずに走り出す。
聡はなぜ行方不明になっていたのか。お守りに隠された真相、慎一の消息とは、真の止まっていた時間がついに動き出す。