パラ五輪代表、超異色の前職!ヒット映画でスター俳優のスタッフ スポーツ無関係、事故から7年で

 2024年パリパラリンピックに出場する車いすフェンシング韓国代表選手チョ・ウネの異色の経歴が注目を集めている。

 車いすフェンシング世界ランキング3位のチョ・ウネ(39)は、以前、2017年に大ヒットした映画「犯罪都市」など、映画業界でスタイリストとして活動していた。「犯罪都市」衣装チーム長として参加し、マ・ドンソクをはじめとする俳優陣のスタイリングを担当。その他にも、映画「シークレット・ミッション」「グッバイ・シングル」などの作品において、衣装チームとしてキャラクターのビジュアルを作り上げた。

 順調にスタイリストとして活動していた彼女だったが、2017年に転倒事故により、好きだった仕事を諦めることとなった。その後、事故で下半身まひの後遺症があったチョ・ウネは、偶然見ていたニュースで車いすフェンシングを知ったという。

 ハンギョレ新聞のインタビューで、「2018年に病院でリハビリをしていた時、午後9時のスポーツニュースのハイライト映像で、車いすフェンシングを見た。その時、白いユニホームにスカートのようなエプロンをつけて戦う選手の姿に惹かれた」「衝動的に障がい者フェンシング協会に連絡し、競技を始めた」と明かした。 

 事故に遭う前は、仕事が忙しい中、ウエートトレーニング程度の運動をしていた彼女は、事故の3〜4カ月後、医者から「もう歩くのは難しい」と言われたという。「障がい者であろうが健常者であろうが、基本的に体力があってこそ質のいい生活ができると考え、絶対に運動をしようと思った」。こうして車いすフェンシングの世界に足を踏み入れた。

 初めての大会では完敗したが、徐々に成績も上がってきた。「とても悔しくて闘志に火がつき、より熱心に練習して、2回目の大会では3位になった。健常者として生活していた頃には経験したことのなかった勝利の喜びを感じた」と語る。

 さらに、「障がい者になってからかなり自信をなくしていたが、車いすフェンシングを始めることで取り戻せた」「いつからか自信を持って競技に打ち込むようになった。車いすフェンシングは私の人生の全てだ」と話した。

 血のにじむ努力と勇敢な挑戦を続け、杭州2022アジアパラ競技大会で2つの銅メダルを獲得。2023年の全国障がい者スポーツ大会では3冠を達成した。

 パリパラリンピックでのメダル獲得を目指す彼女は「国家代表としてパラリンピックに出場できるだけでも胸がいっぱいだ。パリに国歌を響かせたい」と目標を掲げた。12年ぶりにパラリンピックに出場する車いすフェンシング韓国代表チームには、チョ・ウネ、クォン・ヒョギョン、ペク・ギョンヘの3人が参加する。

 2024年パリパラリンピックは8月28日に開幕し、9月8日に閉幕する。

(よろず〜ニュース特約・moca)

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