ニカ化したルフィが描かれた『ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.50』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
(マグミクス)
シャンクスの強さはやはり規格外か?
『ONE PIECE(ワンピース)』の世界において「海軍三大将」と「四皇」は、大きな勢力として挙げられます。両勢力ともに初期とはメンバーがほとんど入れ替わったものの、今も圧倒的な実力者や、強さが未知数のキャラが少なくありません。
では現在の海軍三大将(黄猿、藤虎、緑牛)と四皇(ルフィ、バギー、ティーチ、シャンクス)が戦ったとしたらどちらが強いのでしょうか?
強さを比較するにあたり記憶に新しいのは、コミックス第104巻1054話で、主人公「モンキー・D・ルフィ」の首をとろうと「ワノ国」を襲撃した「緑牛(アラマキ)」と、彼を阻止した「シャンクス」のエピソードではないでしょうか。
緑牛の存在は近くの海にいたシャンクスに察知され、彼の放つ覇気に圧倒された緑牛は「ワノ国」から退散しました。遠方からの覇気で威嚇するほどの実力を持つシャンクスは、緑牛よりも高い戦闘力をもっているように感じます。
とはいえ、緑牛は元四皇の「カイドウ」率いる「百獣海賊団」の幹部クラスに圧倒的に勝利しており、能力の高さは侮れません。緑牛に倒された者のなかには「ゾロ」や「サンジ」を苦しめた大看板「キング」「クイーン」が含まれているため、ルフィを含め「麦わらの一味」と戦うことになった場合には、油断できない相手であることは間違いないでしょう。緑牛の持つ「モリモリの実」は、周囲を森林化させて自在に操ったり、相手に蔓を突き刺して養分を吸い取ったりという独特な能力で、今後どのような戦闘が見られるか楽しみなところです。
また、ファンの間で「チート級の能力」としてたびたび話題にあがる「ピカピカの実」の能力者である「黄猿(ボルサリーノ)」は、初期より三大将に君臨し続ける実力者です。
「シャボンディ諸島」では麦わらの一味を窮地に追い込み、「頂上戦争」においても光を駆使した強力な技で戦闘能力の高さを見せています。
黄猿は「エッグヘッド編」にあたる第1092話で再びルフィと対峙しますが、「ギア5」に覚醒したルフィに翻弄されたり、長い付き合いである「Dr.ベガパンク」を殺す「任務」への葛藤から満身創痍な状態に陥ったりと、劣勢な様子が描かれました。
とはいえ、ルフィにはギア5使用後に老化し、戦闘不能になってしまうなどのデメリットもあります。安定して能力を使いこなす黄猿が隙をついて奇襲をしかけると、優劣が逆転することも考えられるでしょう。
重力と振動はどっちが勝つのかが気になるふたり
「ズシズシの実」の能力者で重力を自在に操る「藤虎(イッショウ)」は、隕石を落としたり、敵を重力で押さえつけたりします。そのため藤虎は「黒ひげ(ティーチ)との戦いは相性が悪いのでは?」という声があがっていました。というのも、「黒ひげ」が所有する相手の能力を吸い取る「ヤミヤミの実」や、振動を操り「世界を滅ぼす力」といわれる「グラグラの実」の能力を前にして、藤虎の重力のコントロールが無力化される可能性があるためです。
盲目というハンデがありながら海軍大将に選出された藤虎のことですから、本編で描かれた以上の実力がありそうだと期待する声もありますが、ネット上では黒ひげが優勢との評価が優勢なようです。
そして四皇には、本人の実力ではなく世間が勘違いした結果四皇になったという、異例の成り上がりをみせた「バギー」も君臨しています。彼は元王下七武海の「クロコダイル」と「ミホーク」とともに新組織「クロスギルド」を結成した際、ひょんなことから彼らを従えている危険人物として世界政府に認知されたがために、四皇となりました。
このことから、ネット上では「ネタ枠だから戦闘力は論外」という声が見られます。しかし「クロスギルド」として戦うのであれば、大将と張り合える可能性も十分にありそうです。
特に「世界一の剣豪」とも呼ばれるミホークは、初期から登場していながら本気の戦闘シーンがいまだ描かれておらず、その強さは未知数です。ファンの間では「シャンクスと互角のミホークが大将たちを凌駕するのでは」「ミホークの剣技で緑牛の植物も藤虎の隕石も粉砕する絵しか思い浮かばない」など、四皇のバギーを差し置いて、表向きは部下であるミホークの活躍が期待されています。
作中で描かれた組み合わせやファンの予想からは、現在は全体的に四皇の戦力が上回っているように感じます。現四皇は、ルフィやバギー、ティーチのように、名もない海賊から瞬く間に成り上がってきたメンバーが多く、今後の伸びしろも計り知れません。とはいえ、海軍トップの実力を誇る三大将も、まだその能力が未知数なところがあり、今後の展開にも注目していきたいところです。