『愛なんていらねえよ、夏』韓国版チョ・インソン、海の日に登場 『バリでの出来事』『ムービング』など秘話

『愛なんていらねえよ、夏』韓国版チョ・インソン、海の日に登場 『バリでの出来事』『ムービング』など秘話

来日ファンミーティング大阪追加公演を行ったチョ・インソン(C)FRAU INTERNTIONAL

(ORICON NEWS)

 韓国俳優チョ・インソンが15日、来日ファンミーティング『2024 ZO IN SUNG JAPAN FANMEETING in OSAKA “Joyful Day with Zo In Sung”』を大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで開催した。

 チョ・インソンは、ドラマ『バリでの出来事』をはじめ、日本の『愛なんていらねえよ、夏』をリメイクした『その冬、風が吹く』、さらに『大丈夫、愛だ』、ディズニープラスの『ムービング』、映画『モガディシュ 脱出までの14日間』など人気作に多数出演し、アジア全域で人気。最新映画『密輸1970』が日本公開中。

 今年5月、約6年ぶりに行われた東京ファンミーティングの大盛況を受け、今回、大阪での追加公演が実現した。

 オープニング映像が終わると、チョ・インソンがスマートながらもカジュアルな雰囲気の衣装で颯爽と登場。当日は「海の日」だったこともあり、「お昼に潮の香りがする明太子ラーメンを食べてきました。皆さんもきょうは海の幸を食べてください」と冒頭から笑いを誘った。

 プログラムは、事前にファンから募ったチョ・インソンへのQ&Aコーナーでスタート。「東京公演で日本のおにぎりが好きと話していましたが、好きなおにぎりの具材は何ですか?」という質問には、一言「明太子が一番!」。さらに、名作ドラマ『バリでの出来事』のラストシーンに関する意外な撮影秘話や、何度も繰り返し見る映画に名作『戦場のピアニスト』を挙げ、主演俳優に会って緊張したエピソードを明かすなど、貴重な時間となった。

 また、ドラマ最新作の『ムービング』で安全企画部のブラック要員キム・ドゥシクを、映画『モガディシュ 脱出までの14日間』で韓国参事官のカン・テジンを熱演した思い出トークも盛りだくさん。ファンが選んだ名場面や名ゼリフにうなずきつつ、「自分と皆さんで感想が違う可能性はある。なぜなら皆さんは完成品を見ているから」と前置き、それらのシーンの撮影がいかに大変だったか、独自のユーモアセンスを交えながら裏話をつぶさに明かし、「アクションは大変」と繰り返しぼやくなど、かわいらしい一面も垣間みせた。

 『ムービング』ファンの間では有名な、チョ・インソンの提案で「愛している」というセリフが「死にそうだから」に変わったという話のいきさつを聞かれると、「その前にも同様のセリフがあったので、異なるシーンでもう一度異なるニュアンスで言うことで、見る人にまた一味違った感情でアプローチできるのではと思って提案した」と俳優魂満点の答えで返し、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

 また、この日は最新映画『密輸1970』の日本公開直後だったため、大阪公演では「チョ・インソンが選ぶ『密輸1970』鑑賞ポイントBEST3」も紹介。同作で昨年の青龍映画賞の助演男優賞を受賞したが、まったく偉ぶることなくシーンとともに見どころを語り、気さくな人柄を感じさせた。

 イベント後半では、ブルーがポイントで配された爽やかな半袖白シャツに衣装チェンジ。自身初のリアルバラエティー番組となった『見習い社長の営業日誌』シリーズに触れ、料理にちなんでエプロンDIYコーナーが設けられると、自分の好みのスタイルにエプロンをカスタマイズする貴重すぎる姿も演出。完成した世界に1つだけのチョ・インソン自作エプロンは、抽選で選ばれた幸運な1人にプレゼントされた。

 ゲームコーナーのペットボトル立て、輪投げチャレンジでは、なかなか成功せず負けん気が発動するチョ・インソンに会場から笑いが巻き起こる瞬間もあった。ついに射撃で3回成功すると、「最近映画『HUMINT』の撮影のために射撃の練習をしています。(射撃の)先生、ありがとう」と冗談めかした。

 終盤には、チョ・インソンが客席を周遊して観客の即興質問に答えた。「落ち込んだ時にはどうしますか?」「ゴルフがうまくなるコツを教えてください」などの質問に1つ1つ真摯(しんし)に本音で答えたほか、ファンの顔をしっかり見て手を振り、昔からのファンにはあいさつするなど、誠実でやさしい性格がありあり。

 そして、この日のサプライズ。ステージに戻ってきたところで、突如、誕生日が近いチョ・インソンへのバースデーイベントが。大勢のファンから寄せられたお祝いメッセージカードが贈呈されると、メッセージを1つ1つ見て感謝の気持ちを伝え、会場は和やかなムードに包まれた。

 名残惜しい雰囲気の中、チョ・インソンはこれからの活動計画について話し、俳優としてよい作品でファンの期待に応えること、またどこかで会うことを願ってステージを後にした。終演後に来場者全員を対象に実施されたハイタッチ会でも、終始笑顔で時に言葉も交わしながら、最後までファンとの交流を楽しんだ。

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