ある日、突然、顎の痛みに襲われた私。「顎、外れるんちゃうか!?」って不安がよぎるってほんまに恐怖ですよ。幸い外れてはないんですが、口を大きく開けるときは、今も顎に手を添えてます。
歯医者さんで口を開けるという、必ずしなきゃならない作業に恐怖を伴いながら、まずは前歯の治療をしてもらい、さぁ顎! 次は顎! 顎が今回の本題ですから。
最初は先生からの、顎ってどうやって動いてるかの説明(どこの関節でもねじる動作から、らしい)、続いて顎(がく)関節症とは?のレクチャー。で、私の顎の話。生まれて初めてでした、マイ顎の話。
そういえば、自分が顎関節症という診断を受けてから、その話をすると「私もやったわ」とか「僕もですよ」とか、意外にあちこちで聞くんですよ。「顎が痛いなぁと思ってて、たまに顎が外れたら、入れてたんですけど、知らない間にふわぁっと外れてて、一年半ぐらいそのままでした」っていう強者までいました!(そのうちちゃんと口が閉まらなくなってきて、自分で外れてる顎をぐいっと入れたらしいです。痛涙)。顎物語、いろいろあるんですね…。
でね、小さいらしいです、私の顎。おまけに口を開けるときの最初の動作、ねじる時に上手にねじれないみたいです、私の顎。先生の話はたぶんそんな感じやったと思います…。話を聞きながら「顎の初動を上手にするトレーニングとかあるんかな、顎トレ痛そうやな」とか、もやっと考えてました。
で、どうやって顎関節症を治すのか、ここからが本物の本題。顎関節症の場合は、マウスピースを作ってはめとく! これがベストらしいです。なので、その日は顎トレの話なんかではなく、上の歯にカパッとはめるマウスピースの型を作って終了。顎の初回治療はあっけなく終わったのでした。
待望のマウスピースは一週間後に出来上がってきました。透明の、私の上の歯型そのまんまのマウスピース。冷静に眺めると恥ずかしい…ガチャガチャしてて他人様に見せられるようなものではございません(誰も見たくないよね〜涙)。
恐る恐るつけてみると…痛い方の左一番奥が高い。かみ合わない。これはわざとだそうで、これを「かみ合わないなぁ」と思いながらギリギリやってもよいらしいです。だいたい、たぶん寝てるときに歯ぎしりしてるやろうと最初に言われましたし(苦笑)。なのでわざと高くして、このマウスピースをかんどけ!ってことなんかな…。
生まれて初めてのマウスピース。ボクサーでもない限り、あまり装着することのなさそうなマウスピース。歯医者さんではとりあえず装着してみましたが、「仕事(しゃべる仕事以外の人は仕事中もつける)と食事以外はなるべくつけててください」と先生に言われましたが、なんやかんやで初めてのマウスピース体験はその日の就寝時でした。口を開けるときは相変わらずの恐怖と痛さを伴いながらマウスピース装着。そして横になる…。気になるかな、寝られるかな………と思ってる間に寝てました(嬉)。
私、寝てるときのマウスピース、平気です(笑い)。今では寝る前のマウスピース装着は、私の入眠儀式になってます。外したら毎日洗ってますが、週に一度のディープクレンジングは「入れ歯洗浄剤」を使うのが…なんか嫌です(苦笑)。