JO1・岩田剛典・FRUITS ZIPPERら、個性溢れるステージで魅了 能登半島復興支援イベントに出演【PEACEFUL PARK 2024 for 能登】

【モデルプレス=2024/07/08】令和6年能登半島地震の被災地復興支援を目的にしたイベント『PEACEFUL PARK 2024 for 能登 supported by NTT docomo』が7月6日、7日の2日間、石川県産業展示館で開催された。イベントにはMISIAをはじめ、音楽シーンを代表するアーティストが数多く出演。能登への思いを込めた圧巻のステージが繰り広げられた。<2日目レポート>

◆ジャンルを超えたアーティスト集結

2日目の出演は、MISIA、久保田利伸、元ちとせ、Little Glee Monster、NARITA THOMAS SIMPSON、EXIT、今市隆二、岩田剛典、THE RAMPAGE、Little Black Dress、氣志團、FRUITS ZIPPER、JO1。バンド、アイドル、ダンスボーカルグループからお笑いまで、ジャンルを超えたアーティストによる個性溢れるステージが繰り広げられた。

オープニングアクトは、お笑いコンビのサンタモニカ。明石家さんまの開幕宣言、そして、NARITATHOMAS SIMPSON、Little Black Dressの演奏の後、元ちとせがステージへ。1曲目は2002年のデビュー曲「ワダツミの木」。レゲエを取り入れたサウンド、奄美民謡をルーツに持つ歌声が共鳴し、一瞬にして観客を惹きつけた。「南の島、奄美大島からやってきました、元ちとせと申します。南の島のみなさんも能登の復興を心から祈っています。その思いを代表して、この場に来ました」というMCの後、MISIAが呼び込まれる。披露されたのは、アメリカのフォーク歌手ピート・シーガーの反戦歌に日本語詞を付けた「腰まで泥まみれ」。平和への祈りが込められた2人の歌声はまさに圧巻だった。

◆JO1・岩田剛典ら客席沸かす

ここからボーイズグループ、アイドルの時間帯。登場した瞬間に大きな歓声が起きたのは、JO1。軽快なダンスチューン「Love seeker」で会場の熱気をさらに引き上げてみせた。「JO1は石川県には“2度目まして”。みなさんに少しでも笑顔になってほしくて歌詞を作った曲を一緒に歌いましょう!」と紹介されたのは、「NEWSmile」。<さあ 笑って/それだけできっと輝く>というフレーズを解放的なメロディに乗せ、チアフルな空間を生み出す。ステージの両端まで移動し、観客と積極的にコミュニケーションを取る姿も印象的だった。

続いては、7人組女性アイドルグループFRUITS ZIPPER。4月にリリースされた1stアルバムの表題曲「NEW KAWAII」、そして、代表曲「わたしの一番かわいいところ」を元気いっぱいにパフォーマンスし、キュートな存在感をアピール。女性客からも「かわいい!」という歓声が飛び交った。

この日はLDHのアーティストも出演。先陣を切ったのは、岩田。メロウにしてグルーヴィーな「Paradise」、ハートウォームなラブソング「Only One For Me」が披露され、オーディエンスも気持ちよさそうに体を揺らす。「復興支援のイベントに出演させていただくのは初めて。歌とパフォーマンスの力を信じて、北陸のみなさんにパワーを届けられるようにがんばりたいと思います!」というMCに導かれたのは「MVP」。サングラスをかけた岩田のパフォーマンスに観客は狂喜乱舞だ。

岩田からのバトンを受けとったTHE RAMPAGEはLDHの伝統を引き継ぐ「24karats GOLDGENESIS」、そしてヒップホップとR&Bを融合した「100degrees」を披露。RIKU、川村壱馬、吉野北人の3ボーカルが個性をぶつけ合い、パフォーマー全員のソロダンスも披露されるなど、グループとしての強みを存分に発揮した。

そして今市のアクトへ。まずはシックなトラックとなめらかな歌声が共存す「RHAPSODY」。さらに<だから今すぐ/TAKE YOU BACK>で客席を指さすパフォーマンスが印象的な「TUXEDO」によって観客を魅了した。「ひとりの人間として支援することは難しいですが、音楽やエンタメの力を自分自身が信じで思いを届けたいと思います」というMCから「REALLY LOVE」へ。“やりたことに向き合う、そして、人生を楽しむ”というメッセージを軽やかに響かせた。

ここで登場したのは、お笑いコンビ・EXIT。「LDHのお笑い部門から来てます」「能登ブチ上げに来ました!」というツカミから始まり、「最近、流行ってる曲の歌詞が刺さってこないんですよ」(兼近大樹)「音楽イベントで言うことじゃない!」(りんたろー。)からはじまるネタで客席を沸かした。

◆Little Glee Moster・氣志團らもパフォーマンス

イベントの後半は Little Glee Moster から。「世界はあなたに笑いかけてる」から。技術の高さと明るい解放感を併せ持ったボーカル・ハーモニー、<ほら笑って><きっかけは きっとどんな時間も溢れてる>というポジティブな思いを乗せたリリックが1つになり、観客も自然と笑顔になっていく。「石川県は以前からツアーなので来させてもらっていて。メンバーがこの6人になってもここに来れたことをうれしく思っています」(MAYU)と挨拶し、「Join Us!」へ。<今日も世界は愛で回って>というメッセージを放ち、会場を温かい一体感で包み込んだ。

バイクのエンジン音、ドラムソロから始まったのは、氣志團のステージだ。爆音ドラムが響き渡るなかメンバーが登場し、「俺達には土曜日しかない」を放つ。さらに<愛じゃこの国を救えないなんで/デタラメなんだぜ>というフレーズを熱唱する「スィンギン・ニッポン」。「千葉県から来ました。LDH所属、氣志團 fromEXILE TRIBE です!ヨロシク!」とブチかました綾小路翔。「今年が始まった瞬間に大変なことが起きて、あっという間に半年が経ってしまって。何ができるかいっぱい考えてみたけど、俺たちは俺たちができることをやるしかねえんじゃないかって。今日は最高の歌が歌える人、最高のダンスが出来る人、最高のお笑いが出来る人、最高の楽器演奏が出来る人が大集結してます!」と語り掛けた後はもちろん「One Night Carnival」だ。

◆久保田利伸、MISIA・JO1とコラボ

イベントはついにクライマックスへと突入。ステージに姿を見せたのは、日本のR&Bを牽引し続ける久保田だ。ソウルフルな歌声で「ささの葉はさらさら〜」(「たなばたさま」)を歌い上げ、「金沢に集う Beautiful People」「能登に思いを寄せる Beautiful People」というラインを奏でた。さらに観客とコール&レスポンスを行い、「そろそろ歌わないと(笑)」という言葉からはじまったのは「LA LA LA LOVESONG」。MISIAも呼び込まれ、奥深いグルーヴをたたえたボーカルを高らかに響かせた。

「以前ニューヨークで、日本の放送を見ていて、ドラマの主題歌として流れてきた曲がありました。特別な今日は、その曲をどうしても歌いたい」(久保田)と紹介されたのは、ソウルテイストのバラード「名もなき空を見上げて」(MISIA)。R&Bをルーツに持つ2人の共演に、観客のテンションも最高潮だ。

続く「LOVE RAIN〜恋の雨〜」には、JO1の河野純喜、與那城奨が参加。大先輩の胸を借り、伸び伸びとしたボーカルを響かせる2人の姿も心に残った。

イベントの締めくくりは、MISIAのステージ。まずは「アイノカタチ」。深く、温かく、優しい愛を描いた楽曲をゆったりと歌い上げた。「今日はみなさん『PEACEFUL PARK 2024 for 能登』に来てくださって、本当にありがとうございます!この会場に能登を思う気持ちが溢れているなと思いました。次の曲でもっともっと歌い合ったり、思い合ったりできたらいいなって思ってます」。感謝を込めたMCに導かれたのは、THE RAMAPGEとともに披露された「つつみ込むように…」。美しいホイッスルボイスからはじまり、「能登の声、聴かせて!」というシャウトによって会場の一体感はさらに強まっていく。バンドのグルーヴ、メロディラインを身体的に表現するTHE RAMPAGEのパフォーマンス、そして、エンディングにおけるMISIAの強烈なロングトーンにも心を奪われた。

さらにGLAYのTERU、TAKUROが初日に続いて登場。「YOUR SONG」をセッションし、軽快なサウンドと前向きな歌声を響かせる。“きっとやれる。自分を信じて”というメッセージは、すべてのオーディエンスの胸に強く刻まれたはずだ。「最高!音楽って素晴らしい!」。万感の思いを込めたシャウトから始まったのは「あなたにスマイル」。Little Glee Monsterもコーラスとして参加し、美しく、力強いハーモニー・ボーカルで彩りを加えた。

エンディングでは出演者全員がステージに上がり、<あなたに smile いつまでも smile 届けよう smile,smile,smile>をリフレイン。会場全体に豊かな感動が広がっていった。

◆久保田利伸らMISIAの誕生日祝福

ここで久保田を中心に「Happy birthday to you」を合唱(7月7日はMISIAの誕生日)。「こんなに豪華なプレゼント、本当にありがとうございます!」と感謝を伝えたMISIAは、「誕生日だからこそ、周りの人が幸せになるように、誰かのためにその日を使うという“バースデーチャリティー”というものがあります。そういう意味でも、今日は最高の誕生日になりました。能登の方々、まだまだ大変な生活を送っている方が多いので、心を寄せていけたらと思います」とコメント。最後は前日と同様、全員でピースサインを掲げながら、「PEACEFUL」「PARK!」のコール&レスポンス。笑顔が広がるなか、『PEACEFUL PARK 2024 for 能登』はエンディングを迎えた。(modelpress編集部)

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