■CGで制作されたウルトラマンの筋肉感をリアルに表現
まず紹介するのは、映画に登場するウルトラマンを全高約27cmで立体造形した「ウルトラマン(映画『シン・ウルトラマン』) Character Classics」。原型制作はこれまでも数々のウルトラマンのアイテムを手掛けてきた木下隆志が担当。超リアル志向をコンセプトに作られたハイクオリティなフィギュアだ。
映画『シン・ウルトラマン』のウルトラマンがキャラクタースーツではなくCGで制作されているという点を考慮して、これまで重点を置いてきたスーツのシワや質感ではなく、皮膚や筋肉などを綿密に計算、考証して表現されている。
そんなこだわり抜かれたフォルムを、レジンキャストによる精密なディティールと手作業による塗装で作り上げており、スペシウム光線を放つポーズはとにかくクールで神々しさすら感じられる。LEDを搭載した目が発光するギミックも楽しいアイテムだ。
■手のひらサイズのアイテムでウルトラマンと禍威獣のバトルを再現!
次にウルトラマンと禍威獣を全高約7cmという手のひらサイズで立体化したトレーディングフィギュア「miniQ シン・ウルトラマン (1BOX6個入り)」もチェック。ウルトラマンの造形を木下隆志が、ネロンガとガボラという2体の禍威獣を生物造形の第一人者として知られる松村しのぶが担当した、小さくも品質は間違いなしのアイテム。統一スケールのため、ウルトラマンと禍威獣を並べて劇中のバトルも再現できる。
本来の美しさを描き出すため再構築された新デザインのウルトラマンは、腕を十字に組んだスペシウム光線の構えで造形。筋肉質なプロポーションとなっており、腹筋への力の入り具合など絶妙に作り込まれている。
一方、禍威獣ネロンガは、ヒダ状に盛り上がった背中と背びれ、細くなびいた角に加え、腹と四肢など身体の各部で異なるウロコの質感まで丹念に彫り込まれており、生物としての存在感を放っている。
ガボラはヒレが開いたものと閉じたもの2種類が立体化。回転することで地中での行動を可能にする背中から尻尾にかけての渦巻状の器官は、胴体と別パーツで作られており、機能性を実感できる仕上がりに。ヒレを開いたバージョンでは、内側の生々しい赤色と奥に隠されていた骸骨のような顔が禍々しい迫力を生んでいる。地中で擦れたダメージも彩色で表現されている。
劇中での対決も再現できるアイテムをはじめ、こだわりが満載のこれらのフィギュアで映画『シン・ウルトラマン』の世界観を楽しんでみてはいかがだろうか。
文/サンクレイオ翼