有名ラッパーのショーン・”ディディ”・コムズのハワード大学からの名誉学位が取り消された。HBCU(歴史的黒人大学)として知られる同大学は、ディディが当時の恋人キャシー(本名カサンドラ・ベンチュラ)へ暴力を振るう動画が最近公開されたことを受けて、学位返還の可決を発表したかたちだ。
同大学からの声明にはこう記載されている。「ハワード大学の理事会は本日、2014年に授与されたショーン・コムズ氏の名誉学位の返還に関して全会一致で票決となりました。よって、理事会はハワード大学の名誉学位取得者が記載される全ての文書から彼の名前を取り除くこととなります」「最近公開されたコムズ氏の行動はハワード大学の核となる価値観や信条とは全くもって相容れないものであり、同機関の最高の名誉を持つに値しないと見なされました」「いかなる対人暴力にも反対する同大学の姿勢は揺るがないものです」
1987年から89年までディディが通っていた同大学は他にも、2016年にディディと結んだ贈与契約の停止、ディディが立ち上げた奨学金の終了、ディディからの100万ドル(約1億5700万円)の寄付の返還、昨年ショーン・コムズ・ファウンデーションと結んだ契約合意の停止を予定している。「ショーン・コムズ・ファウンデーションが約束した100万ドルの援助に関しては、現在までに支払いがなく、2023年の誓約書のもと返還すべきものはありません」
最近CNNによって公開されたキャシーへの暴力動画に関してディディは、当時「どん底」にあった自身による暴行は「許し難いもの」とした上で、「心から申し訳なく思っている」と謝罪、事件後セラピーを受け、リハビリ施設に入るなど治療にあたったことを明かしていた。
一方、ここ数か月で起こされた性暴行に関する複数の訴訟に関してディディは容疑を否認している。
(BANG Media International/よろず〜ニュース)