142カ国の外国人タレント所属 稲川素子さんが死去 最後は娘に抱かれて天国へ

 ルビー・モレノら多くの外国人タレントが登録されている芸能事務所・稲川素子事務所の稲川素子代表取締役社長が5月13日に都内の自宅で死去した。90歳だった。同事務所の代表取締役で、娘の佳奈子さんが取材に応じ明らかにした。

 佳奈子さんによると、稲川さんは今年2月初めに、体調不良のために検査入院し、3週間ほどで退院。その後、自宅に戻ってから足腰の状態が思わしくなくなったという。しかし、本人は至って元気だったといい、死去前日の12日も家族と共に母の日を祝い、食欲なども問題はなかった。

 しかし、翌13日、稲川さんは眠ったまま意識を取り戻すことはなく、最後は佳奈子さんに抱きしめられながら天国へ旅立ったという。

 稲川さんは外国人タレントのプロモーターの草分けとして活躍。同事務所の公式サイトには「世界142カ国5200人の外国人タレントを紹介します」と記されている。

 また、同氏が館長を務めていた「河口湖音楽と森の美術館」の公式サイトでも訃報が発表され、「河口湖音楽と森の美術館 館長 稲川素子が去る2024年5月13日に逝去いたしました。享年90歳でした。当館にご来館頂いた皆様、お世話になりました関係者の皆様の生前のご厚誼に深謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます」と報告した。

 葬儀は「ご遺族の意向により近親者のみにて執り行いましたことを併せてご報告いたします」としている。後日、追悼コンサートを開催予定という。

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