第10話は、去年のクリスマスまでの記憶が全て蘇り、まこと(生見愛瑠)は律(宮世琉弥)と付き合っていたことを思い出す。同時に公太郎(瀬戸康史)がまことの元カレではないということに気付き、どうして公太郎が嘘をついたのか分からず、まことは戸惑っていた。
そんな中、「おんぶをされた借りがあるから」と律は朝日(神尾楓珠)を誘い食事にきていた。そこで、朝日は、律の会社が買収されそうだということを偶然知ってしまう。
まことは、朝日や香絵(丸山礼)に去年までの記憶が戻ったことを話す。だが、公太郎と律にはまだ言い出せずにいた。井口夫婦との出会いにより“忘れられる側”の辛さを知ったまことは、律がどんな気持ちで初対面のフリをしていたのかと考え、罪悪感が募っていく。そんなとき、公太郎から自分が元カレではないと打ち明けられ…というストーリーだった。
まことの記憶が戻ったことを知った律は「ずっと待ってた。やっと会えた」と驚きと喜びが入り混じった表情を浮かべながら「いっぱい充電させて」と思いきり抱きしめる。しかし“2つの恋心”に揺れるまことは、引き裂かれるような複雑な心境だ。
ラストの律とのキスシーンでも、まことは強く応えることができない。律もそれを察したのか、少し寂しそうな表情を浮かべてその場を立ち去った。恋人同士だった2人が描く一連のシーンに、視聴者からは「切なすぎる」「こんな切ないキスシーンは初めて」「律くんも察しちゃうよね」「簡単にハッピーエンドにならないのがくる恋だねw」と反応。次週の最終回(18日放送)でどのような結末を迎えるのか、注目が集まる。
本作は、人に嫌われないよう、自分自身の素を見せず、悪目立ちしないように生きてきた主人公・緒方まことが、ある事故で記憶喪失になり、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに“恋の相手”と“本当の自分”を探していくラブコメミステリー。