落語家の桂文枝(80)が11日、東京・鈴本演芸場で行われた「2024年6月中鈴本演芸場昼席 落語協会百年興行(桂文枝主任)会見」に同じく落語家の林家正蔵とともに出席した。
落語協会は本年、誕生から100周年を迎える。桂は同会場の6月中昼席に駆けつけ、18年振り2度目となる10日間の主任興行に出演する。
来月81歳になる桂だが、落語への創作意欲はとどまらない。「もっとおもろいことないかなぁ。こんなこと落語にしてみたいなぁ。色んなことが思いついてしまう」と述べると「320作まできたので、500作を目指したい」と意気込んだ。
落語協会の副会長をつとめている林家は「物心ついた時から文枝師匠はスター。実現が夢のようです」と語り、桂との共演を喜んだ。
桂は改めて記念すべき100周年を祝いつつ「なんか知らない間にこの日を迎えた。10日間ひとつの劇場に出るっていうのはなかなか…これは…長いなぁ。やっていけるかなぁ」と不安を吐露。それでも「落語人生の中で一番稽古してるんじゃないかな。皆さんと会えるのを楽しみに普段通り楽しくやりたい。歳も歳ですし、途中で(ネタを)忘れたらよろしく」と笑顔で語り、場を和ませた。