劇場版アニメ21作目となる今作は、原作者の鳥山明氏が原作、脚本、キャラクターデザインを担当。孫悟飯とピッコロ(古川登志夫)にフォーカスを当て、復活を遂げた世界最悪の軍隊「レッドリボン軍」との壮絶なバトルが描かれる。
神谷いわく「20年くらい同じところ通わせていただいています」とのことで、野沢は「それくらいの仲なので、構えたり考えないで戦えるんです」と力説。神谷は「すごく楽しかった。まこさん(野沢)大好きなので特別です。日本人って富士山が見えると得した気持ちになりません? あんな気持ち。まこさんに会うと得した気持ちで、幸せになる。一緒のスタジオで戦えるのはうれしい」と共演に歓喜した。
昨今はアフレコを別録りすることが多くなったことから、神谷は「収録されている相手のセリフを聞きながらだと、完成しちゃってるから、自分だけが試行錯誤していると、自分ができない人に感じる。一緒の作業させていただくと、まこさんでさえ試行錯誤が見える。天下の野沢雅子でさえ、よりいいものにしようとしているんだ、よし頑張ろうと」と刺激を受けたそう。
一方、ガンマ2号役の宮野も今作初参戦ということでピッコロ役の古川とのバトルシーンを収録。「心の中で『本物だ…本物だ…』って」と興奮をあらわにする宮野に、古川は「その前に何回もあってるんですよ」と苦笑。「マモちゃんは、なんて多彩な表現力の人だ。しゃべりながら笑い泣く、そんなのはお手のもの。浩史にしても、(入野)自由さんも、人気実力あるお三方と一緒にできたのがうれしかった」と笑顔をみせた。
そんななか、収録裏では、敵役のキャストとはあまり休憩中話さないようにしているという野沢は「情がうつる。私には芝居に影響する。徹底的に悪! こいつは〜って」と説明すると、古川は「だから最初口きいてもらえなかったんですね」と当時を思い出してポツリ。だが「でも(神谷は)大丈夫です。美容室一緒です!」と信頼を寄せていた。
また、人造人間を生み出すDr.ヘド役の入野は「芸歴の話もしてて僕は30年、子役の頃からやっていて。それより前から作品がある。映画は86年くらい前に1本目ということで、生まれる前からってところで3人(入野、神谷、宮野真守)で『すごい作品だな〜』って」と歴史あるヒット作への参加に感慨深げ。野沢が「私も母親のお腹のなかでやってました」と茶目っ気たっぷりに応じると、宮野も「だいたい同世代ですね」とボケを重ねて笑わせていた。