ダウンタウンの松本人志(60)が複数の女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損されたとして、発行元の文藝春秋などに5億5000万円の損害賠償を求めた訴訟は、松本側が強気の姿勢を崩しておらず、依然として長期戦の見込みだ。
5日には、訴訟の弁論準備手続きが非公開のオンラインで行われた。松本側は芸能活動を休止したことによる休業損害額を算出し、請求する意向を示している。年収10億円以上ともいわれるだけに、どの程度の請求になるか注目される。一方で、5億5000万円という現在の請求額についても見直す可能性があるという。
3月28日に東京地裁で行われた第1回口頭弁論では、松本側は文春の記事で、松本に性行為を強要されたと主張する「A子」「B子」の女性2人の特定を要求していた。これに対し、文春側はこの日も回答を控えたという。
争点は記事の真実性か真実相当性になっている。一部メディアで、早期和解の可能性も報じられたが、松本側は不同意の性交はなかったと性行為の強要を否定しており、文春側も全面的に争う姿勢は崩していない。このため、松本側も和解の可能性については否定している状況だ。
「松本さん自身は第1回口頭弁論前の3月、SNSで『一日も早く、お笑いがしたいです』とつづりましたが、このままでは訴訟も長引きかねず、復帰の見通しもない。休業損害の請求を検討しているのは長期戦を見込んでいるのでしょう」と芸能関係者。
次回は同様に非公開で、8月14日午後2時から弁論準備手続きが行われる予定だ。