大ベテランの関根勤(70)が1日深夜放送のMBSテレビ「かまいたちの知らんけど」(土曜深夜0時28分=関西ローカル)に出演。半世紀前、師匠を持たずにお笑いの世界へ飛び込んだ「お笑いビッグバン」として、山内健司(40)濱家隆一(40)を驚かせた。
ロケ場所こそ、渋谷区など都内だったが、番組は関西ローカルの深夜番組。かまいたちが「関西の深夜とか、あります?」と聞けば、関根は「昼間とかは呼んでいただいてますけど、いろんな時間帯に出たいね。まだまだ夢の途中よ」と上機嫌でロケを進めた。
若手のライブ、ネタ番組も「全部見てる。お笑い大好き」と言う関根。かまいたちの2人も、初対面当時、ネタをほめられた思い出を語った。そんな関根に濱家が、業界入りのきっかけを質問。関根は、関東地区で放送されていたせんだみつお司会の「ぎんざNOW!」と即答した。
中学時代から「バカなこと」が好きだった関根は大学時代に「腕試し」で出場。「5週勝ち抜いたら、審査員やってた浅井社長がスカウトにきた。浅井企画に。ただの大学生が5週勝ち抜いたら、次の週から、せんださんのアシスタント。ロケットスタートもいいところ」と振り返った。
「そしたらさ、テレビ見てる若者たちが、あそこで勝ち抜けばテレビに出れるってなって」
小堺一機、竹中直人、柳沢慎吾らが後続し、プロの芸人になったという。関根はその先駆だった。
「それまで、芸人って少なかったの。なぜかっていうと、師匠のカバン持ちやって、1年か2年、こいつならってデビューする。師匠から1人か2人しか出てなかった。それが『勝ち抜いたらいいじゃん』ってなって。ナベプロとか、契約してくれるわけよ」
師匠のもとで修業する制度が一気に変わった。
「それで、吉本さん気づいたんですよ。僕が勝ち抜いて10年後に、NSC(吉本総合芸能学院)作ったの。師匠通さないでしょ? ビッグバンよ、お笑いの」
かまいたちらが巣立ったNSCのある意味“生みの親”が関根とも言える。
山内は「お笑いのシステム変えたの関根さんやったんですか?」と驚きを隠せなかった。