【J1広島】ルヴァンカップ、ベスト8へ優位も油断なし

 現在の日本サッカーにおいて3大タイトルと呼ばれるものがある。Jリーグ、天皇杯、そしてルヴァンカップ。1992年に創設されたJリーグよりも伝統のある大会で、若手の登竜門として知られているタイトルマッチだ。

 広島は過去に2度、決勝進出しているが、いずれもACLによるシード権によってベスト8から出場。シード権を得ずにベスト8進出を果たしたのは2001年、07年の2度しかない。

 今季の広島は、最終節を待たずにグループステージ突破を決め、ベスト16(プレーオフステージ)に進んだ。札幌とのホーム&アウェイで勝利すれば、19年以来のベスト8(プライムステージ)に行ける。そして、そのプレーオフステージの第1戦は6月4日、札幌ドームで行われ、3−0で勝利を握った。

 結果ほどの差はなかった。立ち上がりから、札幌の鋭い出足に苦しみ、プレスも〓(U+525D)がされ、パスもカットされた。広島陣内に釘付けにされた中、GK川浪吾郎のビッグセーブでピンチを凌ぐ状況だった。

 MF東俊希のミドルで先制しても札幌の心は折れない。プレッシャーはさらに激しく、状況は広島劣勢のまま。

 だが後半、ミヒャエル・スキッベ監督は見事に修正する。ダブルボランチの並びを縦関係に変え、前線も明確な2トップにして、札幌のボールホルダーに圧力をかけやすくする。この采配によって広島はペースを握り返し、ジュニオール・サントスの2得点に繋がった。

 第2戦(6月11日・エディオンスタジアム広島)で引き分け以上、もしくは2点差以内での敗戦であれば勝ち抜けが決まる。広島、圧倒的有利。だが、札幌のペトロヴィッチ監督の闘志は衰えていない。

 「第2戦、我々がアウェイで3点差をつけて勝てないことはない」

 事実、Jリーグでは3点差を逆転されたケースもある。何が起こるかわからない。

 「しっかりと点をとって第2戦も勝つ」

 塩谷司の気迫は、チームの想い。油断はないと信じている。(紫熊倶楽部・中野和也)

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