予選では祇園、ダブルアートと関西の実力派を下して突破。グランプリファイナルでは、1回戦でななまがりを破った。大宮で舞台を踏みまくった実力を最大限発揮したが、大ベテランのザ・パンチの前に涙を飲んだ。
本番3日前、安部浩章がライブで喉を痛め、声が出なくなるアクシデントに襲われた。16日のニッポン放送「ナイツ ザ・ラジオショー」には、大波だけがゲスト出演。「THE SECONDあるあるらしくて、全員おじさんなんで」。救いの手は、意外なところから伸びてきた。昨年も準優勝したマシンガンズの滝沢秀一や、囲碁将棋の根建太一が2日前から声が出なくなったという。「医者の名前を、ここええで、ここええでって、SECONDメンバーが(。都内で10カ所くらい教えてもらって」(大波)と、ベテラン漫才師仲間らしい絆のエピソードを明かした。大量の喉ケアグッズを持ち込んだ安部は何とかステージに立ち、責任をまっとう。大健闘の準決勝進出をはたした。
埼玉・大宮の「大宮ラクーンよしもと劇場」に、14年のオープン当初から出演し続けている。「その時は3人とか4人とか、お客さんが」。酒に酔ったり、暴言を吐く客もいたため、ボディーガードに守られながら、命懸けでネタを披露したこともあった。大宮をお笑いの街に―そんな熱意あふれる仲間たちが集い、「大宮セブン」として活動。マヂカルラブリーやGAGなどと、寸劇などでアイデアを出し合った。今では屈指の人気劇場になった大宮で、自分たちも成長していった。
この日の会場には熱烈なファンも会場に。得点の発表後にインタビューされた女性はタモンズ敗退に「悔しくて」と涙を見せる一幕も。安部が「また来ていただいたらお茶でも出しますから」と慰めていた。
「THE SECOND」は優勝賞金は1000万円。グランプリファイナルは1対1のノックアウト方式で行われれ、観客100人が1〜3点の持ち点で採点。上位が次のラウンドへ進出する。