「泣きのサンボーン」訃報のサックス奏者は官能的な演奏で幅広く活躍…著名日本人歌手も共演

グラミー賞を6度取るなど世界的に活躍した米サックス奏者、デヴィッド・サンボーンさんが12日午後、死去した。78歳。公式SNSで発信され、海外メディアも伝えた。前立腺がんで闘病中だった。

サンボーンさんは、高い技術を誇ると同時に、情緒的で歌うような音色とメロディーを奏でることで、しばしば「泣きのサンボーン」「官能的」などと表現された。ビギナーにもなじみやすくコアなファンにも支持される演奏で、ジャズからロック・ポップスまで幅広いジャンルで活躍した、アルトサックスの第一人者だった。

エリック・クラプトンとの親交が深いことでも知られ、メル・ギブソン主演の映画「リーサル・ウエポン」シリーズの音楽に共に参加。ライブでもたびたび共演した。他、ベーシストのマーカス・ミラーを筆頭に、ジェームズ・ブラウン、イーグルス、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、スティービー・ワンダー、デビッド・ボウイ、ザ・ローリング・ストーンズら、数々のトップミュージシャンと共演してきた。

また日本人ピアニスト深町純氏が中心となり有力ミュージシャンが集まった「ニューヨーク・オールスターズ」にも参加したことを皮切りに、日本人アーティストとの共演や来日公演も多数。特に野口五郎は77年、サンボーンさんを始め、兄弟ブラスユニット、ブレッカー・ブラザーズら現地豪華ミュージシャンとニューヨークで録音したアルバム「GORO IN NEWYORK−異邦人−」をリリース。日本での共演も実現するなど、その後、交流を深めている。

サンボーンさんの来日公演を多く開催した東京・青山の「ブルーノート東京」は公式Xに「ジャズ・サックス奏者、デヴィッド・サンボーン氏が、78歳で亡くなられました。訃報に接し、心よりお悔やみを申し上げます」と追悼文を掲載。また1992年に「マーカス・ミラー・プロジェクト・FEATURING デイヴィット・サンボーン」として出演した屋外ジャズフェスティバル「ライブ・アンダー・ザ・スカイ(Live Under the Sky)」での圧倒的な演奏は、ファンの間で語り草となっている。

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