【ニューヨーク共同】米メディアによると、絵画から彫刻まで幅広い作品で知られる現代美術の巨匠フランク・ステラさんが4日、悪性リンパ腫のためニューヨークの自宅で死去した。87歳だった。
1936年、マサチューセッツ州生まれ。プリンストン大で美術史を学んだ後、ニューヨークを拠点に活動。50年代末に黒地にしま模様を描いた「ブラック・ペインティング」シリーズを制作し、脚光を浴びた。
その後も曲線と鮮やかな色彩の「インディアン・バード」、幾何学的な「円すい・円柱」とレリーフ状の巨大なシリーズ作品を発表。93年には北九州市の工場で、市民が回収した空き缶や鉄くずを使って鉄鋼彫刻の公開制作会を開いた。