「大阪コミコン2024」特別コラボ企画ステージ「大阪“怖”コン2024」に登壇した(左から)清水崇監督、渋谷凪咲、穂紫朋子、PR大使のNMB48メンバー(C)2024 Osaka comic con All rights reserved.
ステージには『あのコはだぁれ?』を手がけた清水崇監督も登壇。「まさか渋谷凪咲さんを主演に迎えることができるとは思っていなかったので、光栄です」と清水監督が語った『あのコはだぁれ?』は、とある夏休み、補習授業を受ける男女5人の教室でいないはずの“あのコ”が怪奇を巻き起こす学園ホラー。
補習を担当する臨時教師・君島ほのかを演じた渋谷は「映画の中では一切笑っていないんです。撮影の時、教室を見回す演技で、情報番組のロケみたいになっているなって、監督に指摘されたこともありました(笑)」と、本格的な演技に初挑戦した苦労を明かす。清水監督は「ホラーのイメージがない意外なキャスティングを意識」して、今回主役に抜てきしたという。
ここで突如ステージが暗転し、プロモーション映像が流れると、昨年公開された『ミンナノウタ』の高谷さな役の穂紫朋子が制服姿で登場。清水監督は「今回、生徒それぞれが鍵を握っているのですが、去年公開した『ミンナのウタ』のキャラクターを引き継いで演じていただいています」と映画のキーマンとなるキャラクターを紹介した。清水組の面々が揃い、渋谷は「演技の経験が少ない中、実力ある皆さんに支えられ、めちゃくちゃ怖いホラーに仕上がっていると思います!」と自信を覗かせた。
先日クランクアップを迎えたばかりの本作について、渋谷は「学校という設定の怖さと、日常の怖さ、おばけの怖さだけじゃない、嫌な空気感とか、そういう表現もあるのかと知ることができておもしろかった」と、清水監督が繰り出す幅広いホラーの表現の奥行に驚かされたという。日常と非日常が入り混じる世界観の中、穂紫も「監督には現場でかなり相談させていただきました」と撮影現場を振り返った。
映画初出演作がホラー映画だったことについて問われた渋谷は「NMB卒業のきっかけが女優業をやりたいということと、新しい自分に出会いたいということだったので、清水監督の作品に出演することができて夢が叶いました。絶叫したり、パニックになったり、私自身知らない自分を知ることができましたし、想像できない私を見ていただけると思います」と、映画の完成に期待を語った。
サプライズゲストとして登壇したNMB48のメンバーは、「大阪コミコン2024」のPR大使を務める、安部若菜、川上千尋、上西怜、塩月希依音、坂田心咲の5人。盟友たちから花束を手渡された渋谷は満面の笑顔で「ありがとうございます!うれしいです。NMBのメンバーも、ホラーは怖いけど観に行くと言ってくれていてうれしいですね」と話していた。
最後に渋谷は「ホラーが怖いって思うみなさんも、スクリーンの中で私がずっと怖がって寄り添っているので、大丈夫です!お一人でも多くたくさんの方に映画館でご覧いただきたいです」と、ホラーが苦手な人にもしっかりPR。清水監督は「ホラーは、慣れてくるとホラーにしか味わえない緊張と緩和がある。今回映画の中に、“あのコ”をたくさん散りばめたので、探ってみていただくのも楽しいかと思います」と締めくくった。