人嫌いで変わり者の陰陽師《安倍晴明》が、雅楽家としても名を残した貴族《源博雅》と共に怪奇事件を解決していく夢枕獏氏による人気小説シリーズ「陰陽師」。晴明は平安時代に実在した《最強の呪術師》とされており、本作では、原作・夢枕氏の全面協力のもと、佐藤嗣麻子監督(『K-20 怪人二十面相・伝』、「アンフェア」シリーズ)が、原作では描かれていない、晴明の若き日を映画化。晴明(山崎)の知られざる学生時代、そして博雅(染谷)との出会い、凶悪な呪いと陰謀との対峙を描く。VFXは『ゴジラ-1.0』の白組が手がけている。
今月19日に公開を迎え、23日までに動員25万3803人、興行収入3億4186万1670円をあげている(全国362館での公開)。
解禁となった映像では、平安の都を襲う謎の火龍に対抗するべく、晴明が水龍を召喚するシーンでの“手印”と“呪文”について、山崎が「普段やらない(指の)動きだったので、一本一本の指を意識して、神経通わせて動かすことをいっぱい練習しました」と、染谷から教わった指の運動なども取り入れつつ、練習に励んだことを明かす。
それぞれの指と関節に意味があり、その組み合わせから成る印。呪文を唱えながらスムーズに印を組み換えていく動作は相当な難易度だったようで、「山崎賢人さんには手加減なしで教えましたが、本当に努力家。舌を噛みそうな呪文も頑張って覚えてくださって素晴らしかったです」と呪術監修を務めた加門七海氏は山崎を絶賛している。キャストとして一番近くで山崎を見てきた染谷も「『さぁ術をするぞ!ハッ!』とかじゃなくて、自然に流れでやっていて、めちゃくちゃクールでした」と話している。
今や世界が注目する白組が手掛けた【悪意の象徴としての攻撃的で荒々しい火龍】と【守護獣としての穢れの無い水の荘厳さを表した水龍】のVFX は最大の見せ場であり、見ごたえ抜群のワンシーンとなっている。完成した映像を見て山崎と染谷は「感動!!」「こんなすごいことになってるんだ…」と興奮気味に語っている。