14日にスタートした同作は、初回の平均世帯視聴率は11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。昨年大ヒットした「VIVANT」同様、初回放送までストーリーや役柄など作品の詳細を明かさない異例の手法を取り、奇しくも同作初回と同じ数字をマークした。
「アンチヒーロー」は司法組織を舞台にしたオリジナルの物語で、キャッチコピーは「殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます。」。主人公は無罪の証拠を探して依頼人を助ける救世主ではなく、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る弁護士だ。
<以下ネタバレ有り>
第1話では町工場で起きた社長殺害事件の容疑者になっている緋山(岩田剛典)を無罪にするべく、明墨法律事務所の弁護士・紫ノ宮(堀田真由)、赤峰(北村匠海)は奔走。第1回公判で被害者の5歳の息子を証言台に立たせ、検察の証拠の1つ「指紋」を崩し、第2回公判では明墨(長谷川博己)が反対尋問で第一発見者の尾形(一ノ瀬ワタル)の耳の障害を明かし、信ぴょう性に欠けることを強調し、目撃証言をつぶしていた。
第2話では検察が凶器のハンマーを証拠として提出。このハンマーから緋山のDNAが検出されたが、姫野検事(馬場徹)の過去を探り、法医学教授とのつながりを突き止め、証拠のねつ造を公判で訴えた。その結果、無罪の判決が出た。
緋山の晴れない表情に釈然としない赤峰は、緋山を追いかけ、返り血を浴びた作業着をごみ処理場で捨てる姿を目撃してしまう。ラスト10分で衝撃の事実が発覚し、SNS上では「あーー」「衝撃的なんだけど」「うそだろ」「証拠が〜」「えええ」「はわわ」「いやいやいやいや」「結局犯人かよ」「なんてドラマなんだ」「斬新」と驚きの声が多く上がった。