水原容疑者は違法賭博の借金を返済するため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金したとされ、米司法省から11日(日本時間12日)に銀行詐欺容疑で訴追された。12日(同13日)、米ロサンゼルス市内にある連邦地裁に出廷した。地裁は保釈保証金を2万5000ドル(382万5000円)に設定。保釈の条件として、パスポートの返納、カリフォルニア州中央地区を離れることはできず、被害者との連絡、面会なども禁止。一切の賭博も禁止され、ギャンブル依存症の更生プログラムを受ける。条件違反の際に保釈保証金を納付する義務が生じる。
司法省によると、水原容疑者が送金したのは21年11月から24年1月までで、水原容疑者が関係する機器やIPアドレスが使われていた。当局が入手した水原容疑者の賭博記録には、この期間中の合計賞金は総額1億4225万6769ドル(約218億円)、負けた金額は1億8293万5206ドル(約280億)で、損失額は4067万8436ドル(約62億円)にのぼる。
大谷の口座の管理していた代理人、簿記係、財務管理者、会計士について、橋下氏は「4人にどういう形で管理を委託していたのか中身にもよるんですけど。ただ、一般的には専門家が本人に確認しないのは絶対にあり得ません。いくら水原さんに信用があって、水原さんから言われたとしても、本人に面談して確認するのは専門家として当然の義務。おそらくこれから4人の専門家の過失も当然問われてくると思う。どういう管理状態、契約だったかにもよるけど、一般的には完全に専門家のミス。金融機関でもどこでも、代理人からの話を鵜呑みにするのは一切ない。必ず本人確認しますから」とコメントした。
公開された告訴状によると、代理人は当該口座の存在を知っており、水原容疑者にその口座について何度も尋ねた。ただ、水原容疑者は「その口座は“プライベート”であり、大谷は誰にもその口座は見られたくない」と代理人に伝えていた。
大谷の代理人が口座について尋ねても、通訳として大谷と代理人の間に入っていた水原容疑者がその都度“言い訳”をし、代理人や大谷本人のあずかり知らぬところで不正送金が始まっていたとみられる。