英王室のウィリアム皇太子(41)が10日、妻キャサリン皇太子妃(42)が先月22日にがんと診断されたことを公表して以降、初めてSNSを更新した。皇太子妃が、がん治療中であることを発表する動画を投稿して以降、SNSで沈黙を守ってきた皇太子は、「ライオネス」の愛称で知られるサッカーイングランド女子代表チームのスター選手レイチェル・デイリーが代表からの引退を発表したことを受け、X(旧ツイッター)とインスタグラムのストーリーにそれぞれ個人的なメッセージを投稿した。
Xの公式アカウントでは、デイリーの引退を表明するモンタージュ写真をリポストし、「たくさんの忘れられないパフォーマンスをありがとう。(所属するアストン・)ヴィラではこれからもたくさんゴールを決めて下さい!」とつづっている。文章の最後には個人的なメッセージであることを意味する名前の頭文字「W」の署名があり、イングランドサッカー協会の会長を務め、熱心なサッカーファンとして知られる皇太子がこれまでの活躍に個人的に感謝する内容となっている。
デイリーは2022年UEFA欧州女子選手権(ユーロ)で優勝したライオネス代表の一員で、昨年の女子ワールドカップ(W杯)ではチームを決勝進出に導いた中心選手だった。皇太子は昨夏、トレーニングキャンプを訪問し、デイリーとも面会してユーロ優勝を直接祝福していた。また、W杯の前には、シャーロット王女と共に父娘のツーショットを投稿してチームの健闘を祈るメッセージも送っていた。
皇太子は現在、3人の子どもたちが春休み期間中であるため、家族水入らずの時間を過ごしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)