演歌歌手の吉幾三(71)から「態度が横柄な国会議員」と暴露された自民党の長谷川岳参院議員(53)。北海道庁や札幌市役所の職員らへの威圧的な言動が次々と報じられている。
HBC北海道放送は9日、北海道の幹部職員4人が長谷川議員への説明のため、昨年1年間に東京の同議員事務所などに出張した回数は70回で「およそ550万円」だったと報じた。
長谷川議員の威圧的な言動が表面化したきっかけは吉のユーチューブ。吉は長谷川議員と飛行機のファーストクラスに同乗した際に同議員がクレームをつける姿を目撃したといい、「横着な態度というのはやめてもらいたい」と話していた。
さらに週刊文春で「被害者告発『死人が出る』長谷川岳の地獄パワハラ」とも報じられた。この報道を受けて長谷川議員はブログを更新し、「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです」と対応を改善するとつづっていた。その後も道庁職員らへの威圧的発言が報じられ、6日にも「表現方法に関して無自覚だったと心から反省している」と釈明していた。
一方で同僚議員に対しては別の表情を見せていたという。永田町関係者は長谷川議員について、「議員の間では評判は悪くないと思います。気さくに話しかけるので。だけど秘書や運転手への態度が威圧的な印象だったので、そのギャップは怖いなと思いました。いろいろなところに恨みを買っているかもしれません」と二面性を指摘した。
一連の騒動で吉のユーチューブチャンネルの登録者数は増加。長谷川議員の実名を暴露した先月19日の動画に至っては、110万回再生を突破している。
「長谷川議員の問題は吉さんの発信力があってこそ明るみに出たのだと思う。吉さんの元には次から次へと告発が届いているそう。永田町は戦々恐々としていますよ」(政界関係者)
次は誰が狙われるか―−。