元内閣官房参与で慶大大学院教授の岸博幸氏(61)が7日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に出演。自民党が4日の党紀委員会で、派閥政治資金パーティー裏金事件に関係した議員ら39人の処分を決定したことについて言及した。
岸氏は「真相解明の部分をしっかりやらないといけない」と切り出し、具体例として参議院議員の丸川珠代氏の名前を挙げた。
「最近、丸川珠代さんが告発されました。政治資金規正法違反で。パーティー券の売り上げのうち、ノルマを超えた分を自分の口座を管理していた。これが本当であれば、政治資金規正法違反なんですよ。政治家個人の寄付は禁止されてますから」
さらに「こういう問題を含め、全貌が分かってないわけですよ。その中で、理屈が見えない処分をして、これでおしまいっていうのは、本来はありえないはずなんですね」と続けた。
安倍派の衆参両院トップの立場にいた塩谷立座長(74)と世耕弘成前参院幹事長(61)に、離党勧告を突きつけた。一方で、当時の会計責任者が立件された岸田派の会長を務めた岸田文雄首相や、次期衆院選不出馬表明の二階俊博元幹事長はおとがめなしとなった。
自民党は党則で処分について、重い順に「除名」「離党勧告」「党員資格停止」「選挙における非公認」「国会および政府の役職の辞任勧告」「党役職停止」「戒告」「党則の順守勧告」の8種類がある。