高校2年時から18年間にわたって日本代表として第一線で戦い「人生の半分以上を日本代表として過ごした」と回想した入江は、先日の選考会で日本競泳初の五輪5大会連続出場には届かなかった。
入江は「パリオリンピックという夢はかなえることができなかったけど、自分自身ここまでチャレンジすることができ、個人的にはやはりパリの地で引退したかった気持ちは強いけど、自分自身の引退レースを日本の地でたくさんの方に目の前で最後を泳ぎ切ることができたのが、何より幸せな瞬間でした。自分自身、スッキリした気持ちと悔しい気持ちと晴れやかな気持ちが混ざっている。それでも何より、大好きな水泳をここまで続けてこられて本当によかった」と正直な思いを吐露した。
それでも「これから先の人生も輝いていけるよう頑張っていきたい」と前を向き、今後の活動について問われると「後進の育成」に尽力しつつ「大学院への進学」等も考えていると明かした。
会見にはそのほか、競泳界のレジェンド・北島康介氏(41)がサプライズで駆けつけ、ねぎらいの花束を贈っていた。
入江は、1990年1月24日生まれの大阪府出身。0歳から水泳を始め、中学の時に種目を背泳ぎ一本に絞る。 高校1年の時、はじめての高校総体200メートル背泳ぎにおいて優勝。2011年8月に行われたユニバーシアードで三冠を達成。2012年ロンドン五輪では200メートル背泳ぎの銀メダル含め3個のメダルを獲得。2016年リオ五輪出場。2021年東京五輪に出場し、4大会の五輪日本代表となり、競泳日本選手団の主将を務めた。2022年国際大会日本代表選考会にて7大会連続の世界水泳日本代表選手となった。