『ガンダムSEED FREEDOM』ブラックナイトスコード カルラの制作過程 スタイリッシュなCEのMSの裏に“特撮”

『ガンダムSEED FREEDOM』ブラックナイトスコード カルラの制作過程 スタイリッシュなCEのMSの裏に“特撮”

劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(1月26日公開)の大ヒット御礼スタッフトークイベント第1弾に登壇した(左から)仲寿和氏、藤田進夢氏

(ORICON NEWS)

 アニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの約20年ぶりの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(1月26日公開)の大ヒット御礼スタッフトークイベント第1弾が2日、都内で開催され、CGアセット編として仲寿和プロデューサー、藤田進夢3DCG制作デスクが登壇した。

 公開66日間で、観客動員数250万9428人、興収42億2975万6590円を突破する大ヒットとなっている。福田己津央監督、メカニカルアニメーションディレクターの重田智氏と約2年にわたって膝を突き合わせた藤田氏。イベントでは制作の裏側を明かし、秘話も次々と判明した。スタイリッシュな立ち姿のコズミック・イラのモビルスーツたち。福田監督は「特撮が重田さんも監督も好きなんです。キャラクターがスーツを着て動いてるような、すごく有機的な感じにしてほしいと何度もおっしゃってたので、それを目指して作っていた」と藤田氏。「フリーダムだったら、白馬の騎士みたいな感じで。『イケメンは細いから下半身を太くしちゃダメだよ』とか。仮面ライダーも上の装甲の方がやっぱり太いと思うんですよ」と裏側をぶっちゃけた。

 オルフェ・ラム・タオとイングリット・トラドールが登場するブラックナイトスコード カルラの3Dモデルの秘話も。「カルラは何回か変貌を遂げてるんです。重田さんも描いたことがなかったので、修正するにしても『どうしようかな』みたいな。で、1つ着地点としては、重田さんと僕たちの勝手な想像で、やっぱりカルラって武装がとにかくストフリに似てるんです。なので、ストフリのフレームになるはずだったものが使われてるみたいな風に考えてけば、おのずとこうなってっかなみたいな感じでやってたんです」と明かす。「監督も『こういう考え方もあるよね』みたいな感じで、その場で『いいじゃん』と。そんな感じで進めました。そういうイメージがないと進められない」と藤田氏は表には出ない制作過程について言及していた。

 『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、2002年10月より全50話で放送された、21世紀に入って初めて制作されたテレビシリーズのガンダム作品。物語は遺伝子調整がおこなわれた人類(コーディネイター)とこれまでの人類(ナチュラル)が、軍事組織ザフトと地球連合軍にわかれ戦いを繰り広げる。この戦争を通じ、コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトの苦悩と成長が描かれている。

 これまでのファン層に加え多くの女性層を獲得し、最高視聴率8.0%を獲得。さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、“新世代のガンダムシリーズ”として一世を風靡した。

 また、2004年10月から続編となるテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送され、前作を上回る最高視聴率8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、音楽、イベントなどテレビアニメシリーズの枠を超えて、日本中を席巻した人気作品となっている。

 シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のストーリーは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編となり、戦いが続く世界でキラやアスラン、シンたちの新たなストーリーが展開される。

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