30年勤めた日本テレビを退社してフリーになった藤井貴彦(52)は、同局系「news zero」(月〜木曜後11・00、金曜後11・30)に初出演。3月までは夕方の情報番組「news every.」のキャスターを務めていたが、5年半出演したフリーの有働由美子からバトンを引き継いだ。夕方の顔から、今度は夜の顔として、新たな一歩を踏み出した。
NHK「ニュースウォッチ9」(月〜金曜後9・00)は、この日から林田理沙アナに代わり、星麻琴アナ(32)がメインキャスターとして、広内仁、佐藤真莉子両キャスターと出演した。新年度の入社式に関するニュースでは、「…4月1日、各地で入社式が行われました。人手の確保につなげようと、新たな試みをする企業もありました」と、冒頭部分でマイクが一瞬、入らない“プチトラブル”があったが、動揺することなく乗り越えた。
星アナは元TBSの三雲孝江アナの長女で、祖父は産経新聞社で取締役を務めたこともある三雲四郎さんという、ジャーナリスト一家の出身。22年からは「日曜討論」の司会を務め、政治家らを相手に確かなアナウンス力で進行した。
NHK「NHKニュース7」(後7・00)は副島萌生(32)糸井羊司(46)両アナがともに新キャスターとして生出演。副島アナは「新年度、月曜から木曜は私たち2人で担当します。どうぞよろしくお願いします」と、糸井アナと頭を下げた。番組内では、30日に同番組で伝えた、大谷翔平投手と元通訳・水原一平氏を巡る米紙記事を引用した内容に誤りがあったとして副島アナが謝罪した。3月までキャスターを務めた和久田麻由子アナは、第2子出産の産休のため降板した。
副島アナは3月まで「おはよう日本」で午前6〜7時台のサブキャスターを担当。過去には「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」のキャスターも務めてきた。糸井アナは昼のニュースのキャスターを務め、22年7月には奈良市で発生した安倍晋三元首相銃撃事件の第一報を伝えた。
夕方のニュース番組も各局、様変わりした。フジテレビ系「Live News イット!」(月〜金曜後3・45)は、NHKを退局したフリーアナウンサー青井実(43)が、榎並大二郎アナに代わる新たなメインキャスターとして初出演。「新たな人生のスタートといいますか、心機一転、頑張っていきたいと思います」と決意を語った。3時間15分の長丁場を終えると安堵したのか、「ゆっくりお風呂に入ります」とほっこりした感想で場を和ませた。
テレビ朝日系「スーパーJチャンネル」では、「羽鳥慎一モーニングショー」から担当が代わった森山みなみアナ(25)が、緊張で声を震わせながら、「今日から新たに加入することになりました、森山みなみです。毎日ニュースと誠実に向き合い、視聴者の皆様に信頼していただけるよう、精進して参ります」と抱負を語った。
NHKはこの日から、「ニュースLIVE! ゆう5時」に代わる新番組「午後LIVE ニュースーン」(月〜木曜後3・10)がスタートした。この日は国会中継のため開始が遅れ、午後5時8分からの短縮放送に。「NHKニュース7」などを担当した池田伸子、「ニュースウォッチ9」でリポーターなどを務めた伊藤海彦両アナの同期タッグで、生の情報を伝えた。