作中屈指の謎 巨大な橋は何のために造っている?
「週刊少年ジャンプ」にて連載中の人気マンガ『ONE PIECE』の謎のひとつに、「テキーラウルフ」があります。テキーラウルフとはイーストブルーにある巨大な橋であり、その上にある国家のことです。
その橋は、天竜人の命令で700年も前から建設が続いており、造っている目的や、いつ完成するかなども不明です。そこで本記事では、謎多きテキーラウルフが建設される目的について考察します。
テキーラウルフには、麦わらの一味のニコ・ロビンがシャボンディ諸島でバーソロミュー・くまの能力によって飛ばされたことにより行きつきました。
そのテキーラウルフは「島と島を結ぶ」ために造られているそうですが、それがどこの島を指しているのか依然として分かっていません。
現在判明している情報としては、絶対的な権力を持つ天竜人の命令で橋は造られており、世界政府に加盟するのを拒んだ国の国民や、犯罪者たちを奴隷として扱い、重労働を課して建造が進められているということだけです。
しかし、過去にロジャー率いるロジャー海賊団がテキーラウルフらしき建造中の橋の付近を通過するシーンがコミックス96巻に描かれていました。わざわざ、そのシーンが描かれただけに、やはり物語のカギを握る重要な場所のようにも見えます。
それでは、天竜人がテキーラウルフを建造させている真の目的は何なのでしょうか。ひとつは、レッドラインとどこか重要な島を結ぶために造られているという説です。
レッドラインはグランドラインと垂直に世界を一周している大陸で、レッドラインの上には天竜人たちが住む「聖地・マリージョア」があります。
つまりマリージョアと、どこかの島の交通の便を良くしたいという目的で、700年以上をかけて建造しているという説になります。
天竜人はきたる大災害に備えている?
また天竜人は、いずれやってくるであろう天災に備えているという説も考えられます。作中では徐々に海面が上昇しているという描写があり、その代表的なものが、水の都ウォーターセブンです。
ウォーターセブンはイタリアのベネチアに似た水上都市で、年々水位が上がっている影響で、海抜の低い場所が水没していました。さらに、コミックス108巻では世界中の海面が約1メートル上昇したことが明らかになっています。
これは世界の最高権力者である五老星の、さらに上に君臨するイム様の命令により、ルルシア王国が消されたことが影響しています。そのとき震源が不明の世界規模の地震が起こり、海面が上昇したと考えられています。
このように海面が上昇し始めていることに気づいた天竜人が、災害に備えて巨大な橋を建造しているという考えです。
その他にも、実はたいした目的はなく、シンプルに天竜人に逆らった者に先の見えない重労働を課すためだけに橋を造らせていることも考えられます。ただ、過去にロジャーが近くにいた意味深な描写を考えると、なんらかの思惑が隠されていると考えるのが自然です。
また、一部ファンの間では「テキーラウルフ」という文字に「ラフテル」の文字が含まれていることから、「ラフテルと何かつながりがあるのでは?」と予想する声もありました。
いずれにせよ、現段階で分かっている情報が少ないので想像することしかできませんが、謎の多いテキーラウルフに関するエピソードはきっと描かれるはずです。そこには一体どんな秘密が隠されているのか、明かされる日を楽しみに待ちたいですね。