新型コロナウイルス患者の診療に早くから取り組み、メディアで医療現場の声を発信。宇都宮市と東京・日本橋でクリニックを運営する内科医の倉持仁さんが23日、X(旧ツイッター)で長文を投稿。今月末で治療薬などの政府の支援策が終了する中、自らがコロナに感染し改めて感じた「早期診断早期治療」の大切さをつづった。
14日にコロナ陽性を明かした倉持院長は「たくさんのコロナの患者さん診断して、治療もして、後遺症の方もそこそこ見て、自分でも罹り思いましたが、味覚嗅覚障害なども脳の巣症状であり、数としては3%ぐらいと思われますが、呼吸機能障害や筋力低下で苦しむ人が確実に今後増えます。5類だからとかではなく、軽症だったから全然平気ではないので、ちゃんと検査して免疫応答調べて、何でそういう後遺症が起こるのか、どういう人に起こるのか、国をあげてきちんと調べ始めないと、相当なダメージを喰らいます」と指摘。
続けて「軽症、軽症いいながら、脳がやられ、基礎疾患ないから、熱ないから、軽症で治療の必要なしは、あまりにも短絡的であり、ちゃんと見てないだけだし、問題解決になりません。新たな感染症に対し向き合い、対応を進化させ、早く治療した方が良いのか、などきちんと調べるべき。重症化を防げば良いは初期の段階の話で、今はその次の対応を本当はしなければならない時なのに、こんなこといっても、まあ、相手にはされません。が、必要です」と強調した。
「一定数で良いので、きちんとPCRして、ゲノム解析して、一歩進んでどんな人が肺炎起こすのか、脳がやられやすいのか、後遺症が残るのか調べないといけません。薬高いし、鼻水だけで喉ちょっと痛いだけだから、2万もかけて検査、治療なんかしてられないよ。それは本当にそう思います。が、そうではないんです。やっぱり早期診断早期治療を崩しちゃダメなんです。ぢゃないと大変なことになります」と長文の投稿を締めくくった。
フォロワーは「先生のおっしゃるとおりですね。どんな人が後遺症になって重症化するのか、国をあげて調査すべきです」「実家の両親が相次いでかかり大変でした。コロナは普通の風邪じゃないですよね」「もう一度コロナと向き合い真剣に解明すべきと思います」などの声が寄せられた。