「第47回 日本アカデミー賞」授賞式が8日、東京・グランドプリンスホテル新高輪にて開催され、最優秀音楽賞を『BLUE GIANT』の上原ひろみが初受賞した。同映画の主人公・宮本大の声優を務めた山田裕貴は、ステージに上がる上原をガッツポーズで見送った。
世界的ピアニストとして活躍する上原は音楽づくりだけでなく、劇中演奏にも参加した。受賞スピーチで上原は、映画づくりにかかわったすべての人たちへの感謝を伝え、「携わった一人ひとりのきっと伝わるという思いを、一人ひとりに敬意をもってまとめてくださった立川譲監督、音が映像を刺激し、映像が音を刺激する作品に仕上げてくださって本当にありがとうございました。監督と仕事ができて本当に幸せでした」とコメント。山田はその姿を、目をうるませながら見つめていた。
『BLUE GIANT』は優秀アニメーション作品賞を受賞。世界一のジャズプレーヤーを目指す青年の情熱と成長を描いた石塚真一氏の同名漫画を映像化。ライブシーンの演出でも独自の映像表現をみせ、ジャズファンでなくても心を熱く揺さぶる音楽映画をつくりあげた。立川監督は同じく優秀アニメーション作品賞を受賞した『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の監督も務めている。
このほか、小林武史(『キリエのうた』)、坂本龍一(『怪物』)、佐藤直紀(『ゴジラ-1.0』)、千住明(『こんにちは、母さん』)が優秀音楽賞を受賞した。