村上春樹さんが早大で3年半ぶりの新作短篇小説「夏帆」を朗読 「10日くらい前にできたばっかりのホヤホヤです」

作家の村上春樹さん(75)と川上未映子さん(47)による「春のみみずく朗読会」が1日、早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)の募金イベントとして東京・新宿の早稲田大学大隈記念講堂で開かれた。

今イベントの目玉は、この日のために2人が書き下ろした新作短編小説の朗読。村上さんは「一人称単数」以来、約3年半ぶりとなる短編「夏帆」を、川上さんは「わたしたちのドア」をそれぞれ朗読し、約1100人の聴衆は静かに耳を傾けた。

紺のジャケットにブルージーンズ、ジョギングシューズというラフな格好で登場した村上さんは「10日くらい前にできたばっかりのホヤホヤです」と説明。長すぎて朗読用に縮めても長いので前半と後半に分け、時折手ぶりを交えながら低音ボイスで熱を込めて読んだ。「朗読のために新しく書くのって結構大変なんですよ。朗読に向いた内容と文体があるし、ある程度短いものじゃないと読み切れない」と、創作の苦労話も明かした。

また、ギタリストの村治佳織さん(45)、2月に死去した指揮者の小澤征爾さんの長男で俳優、小澤征悦(49)が友情出演。征爾さんと親交の深かった村上さんは、数年前に2人で京都の小料理屋を訪れたときに、女将(おかみ)から「この前、息子さん(征悦さん)が美人を連れていらしました」と言われた思い出を軽妙に語り、「ご冥福を祈りたい」と悼んだ。

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