1月31日に死去した日本ボクシング連盟前会長の山根明さんを偲ぶ会が、4月6日午後2時から京都・KBSホールで開催されることが決定した。
これは山根さんが設立したボクシング団体「ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ(WYBC)」世界ヘビー級チャンピオン・高橋知哉(36)が22日、大阪市内で行った会見で明らかにしたもの。
偲ぶ会は山根さんと生前に親交のあった人を中心に招待状を送付。参列できない人や一般の人に向けては、当日の模様をSNSなどを通じて生中継を行う予定だという。詳細はWYBCのウェブサイトで近く発表する。
また高橋は、山根さんから団体を継承する形で会長に就任することも発表。生前、山根さん本人から団体継承の依頼を受けていたという。
「病室で会長から『もしものことがあったら、団体を頼むで』と何度も言われた。脳の検査で陰が見つかりJBC(日本ボクシングコミッション)に所属できなかった僕を世に出すために、山根会長はWYBCを作ってくれた」
若い格闘界のスターを発掘するための大会を年内に開催する予定だという。
山根さんが亡くなる2日前には、オーストラリアに本部のあるボクシング団体「世界ボクシング基金(WBF)」から世界ヘビー級チャンピオンのベルトが届いた。これは2020年5月にWYBCが開いた2回目の大会で行われた世界ヘビー級タイトルマッチで、高橋がWBF世界ヘビー級ランキング4位のダニエル・ハット(ブラジル)にKO勝ちしたことで、チャンピオンとして正式に認められたという。
過去にマイク・ベルナルド、イベンダー・ホリフィールド、日本人では西島洋介が同団体のタイトルを獲得している。山根さんは「このベルトが日本に入ってくるのは、すごいことなんやで」と目を細めて祝福した。WBFからは、今後の防衛戦をタイかラスベガスで行う打診を受けている。