己を鍛え抜き能力者と対等に戦う魅力的なキャラとは?
大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』といえば、さまざまな「悪魔の実」の特殊能力を駆使する戦闘シーンも魅力のひとつです。しかし、なかには「悪魔の実」を食べることなく、能力者たちと互角に戦える力を持った非能力者も登場します。今回は、『ONE PIECE』に登場する最強の非能力者たち3人をみていきましょう。
●ジュラキュール・ミホーク
ミホークは元王下七武海の一員で、「鷹の目」という異名を持ち「世界最強の剣士」といわれています。十字の大剣の黒刀「夜」が特徴的で、第50話の初登場時にはクリーク海賊団の巨大なガレオン船を剣で真っ二つに切るという荒技を披露しました。その後、ロロノア・ゾロとの初決闘では、本気を出すことなく首から下げた短刀のみでゾロを圧倒します。
ミホークは非能力者かつ単身の強さのみで、現在35億9000万ベリーの懸賞金がかかっており、これは四皇にも劣らない額です。王下七武海制度がなくなったあとは、四皇のひとりバギーをリーダーに据えた「クロスギルド」にクロコダイルとともに加入しています。
読者のなかでは「初登場からずっと最強」「剣士だったら右に出る者はいないと思う」といった声が多く、最強の非能力者といっても過言ではないでしょう。ミホークの戦闘シーンはそこまで多く描かれてはいませんが、過去には四皇の赤髪のシャンクスと互角の決闘を繰り広げたこともあるほどの実力を今後どういった形で見せてくれるのか、期待が高まります。
●シャンクス
四皇のひとりで赤髪海賊団の船長であるシャンクスは、すべての覇気を使える非能力者です(第1105話時点)。「覇気」には、覇王色、武装色、見聞色の3種類があり、特に覇王色の覇気は限られた人間しか扱えず、相手を気絶させたり、触れずに攻撃したりすることが可能です。
その強さは圧倒的で、たとえば第1079話では赤髪海賊団に戦いを仕掛けてきたキッド海賊団を、ほぼシャンクスひとりの力で壊滅させています。その際、彼はかつてゴール・D・ロジャーも使っていた「神避(かむさり)」という技で、キッド海賊団船長のユースタス・キッドを一瞬にして海に沈めました。
強すぎるシャンクスにネット上では「片腕なくしても問題ない強さなのが怖い」「覇王色の覇気はレベチ」といった声があがっています。物語の展開によってはルフィとのマッチアップを期待する人も少なくないようです。
ちなみに前述したミホークとは昔から関係があるようで、第434話でエドワード・ニューゲート(白ひげ)がシャンクスに「伝説と語り継ぐ者も少なくねェ お前と鷹の目との決闘の日々も おれの耳にはまだ新しい……」と言及したシーンがありました。過去の戦績は分かりませんが、今後ミホークとの「最強の非能力者決定戦」が描かれるのか注目したいポイントです。
海軍大将とも互角に戦う非能力者
●シルバーズ・レイリー
元ロジャー海賊団副船長であるシルバーズ・レイリーは、海軍からも実力が認められている要注意人物です。非能力者でありながら覇気を使いこなして戦う姿に、かっこ良さを感じた人も多いのではないでしょうか。
彼の本格的な登場は、第491話から始まる「シャボンディ諸島編」からです。ルフィを島から逃がすため、「ピカピカの実」の能力者で海軍大将のボルサリーノ(通称:黄猿)と対等に戦って足止めに成功し、レイリーの実力を示す一戦となりました。
また、第501話にてレイリーの目撃情報を受けたモンキー・D・ガープ中将は、下手に近づくと兵力を大幅に減らすことになる旨の発言をする様子からも、レイリーの実力がうかがえます。ネット上では「イケおじのかっこ良さがある」「渋さと圧倒的な強さを兼ね備えている」との声があり、読者のなかでもファンは多いようです。
レイリーはそのほかにも作中に大きな影響を与えていて、麦わらの一味再集結までの2年間にルフィは彼と修行し、覇気を体得しました。「冥王」の異名を持つレイリーが、この先どのように物語にからんでくるのか気になります。
非能力者でも己を極めることで、能力者と対等以上に戦えるという点も本作品の見どころです。皆さんは、最強の非能力者といえば一体誰を思い浮かべますか。