選ばれる可能性のある補欠(リザーブ)について、伊藤が「私はリザーブというのは向かない。行かないと思います」と発言し、消極的な姿勢を見せていたと報道されていたことに反論。「世間で受け止められてる感覚とは違うと思う。補欠が嫌とかそういうことじゃなくて」と言い切った。
伊藤選手は異質ラバーを使い、特殊な戦い方(戦型)をするとし、「世界に少ないから、中国の選手も伊藤選手に苦戦する」とその強さを語った。そして、補欠の役割に選手の練習相手になることを挙げ、「異質ラバーで特殊な戦型なので、海外の選手にいないので、練習にならない。選手たちが練習しにくい。だから、私は補欠には向かないという言い方なんだと。システム的に私が練習相手だと練習にならないかもしれないから、引きたいという思いだと思う」と分析した。
また、今回の代表選考方法が世界ランキングだけでなく、国内ポイントが重視されたことにも言及。「伊藤選手の特殊な戦法に慣れてくると日本選手は強い。国内では早めに負けちゃったりすることもある。日本もレベルが高いので。だけど海外では、こんな選手1人もいない。だから海外の試合に行くとやっぱり強いんですよ。だけど今回の選考方法では日本人選手にも強くて、海外にも強い選手が上位を占めたことで、代表権を逃してしまった」と解説した。
伊藤は次なる目標に世界ランキング1位を掲げたており、「世界ランキングを上げるということに関しては伊藤選手はまだまだ他の選手に追いつかれない力を持ってるので、次の目標を世界ランキング1位だと言ったのは、これまでに達成したことのない世界1位という立場を守って次のオリンピックに向かっていこうという決意だと思う」とエールを送った。
武井の解説に聞き入っていた山田邦子(63)は「聞いて良かったね。全然違うね」と目を見開いていた。