初日の9日は、赤えんぴつのソロライブ。アリーナ中央ステージに登場し「ライブハウス武道館へようこそ!」とおーちゃん(設楽)の雄叫びから始まり「いちごみるく」、「バイバイ」など初期の楽曲で武道館を“赤えんぴつの世界”に引き込んだ。
初めてバックバンドとの演奏も披露。サイトウ”JxJx”ジュン(YOUR SONG IS GOOD)をバンドマスターに迎え、冨田謙、村田シゲ(□□□)、吉澤成友(YOUR SONG IS GOOD)、松井泉(YOUR SONG IS GOOD)、光永渉、仰木亮彦(在日ファンク)という豪華メンバーとの共演で、いつもの演奏とはまた違う世界観を広げた。
武道館のステージいっぱいに走りまわりながら、ひーとん(日村)のタンクトップもビリビリに破けるなど、いつもの小競り合いも健在。赤えんぴつの代表曲「誕生花」、「自転車」、「それを胸に」などを含めた全18曲を披露し会場を盛り上げた。
2日目の10日には、赤えんぴつ+αとして、chelmico、乃木坂46、三浦大知、トータス松本ら豪華ゲストが集まった。ゲストのオリジナル楽曲と赤えんぴつの楽曲のコラボ歌唱も実現。トークも大いに花を咲かせた。
Chelmicoは昨年のバナナマンライブ『bananaman live O』のオープニング楽曲「BLUE」、さらに「チュッチュッチュルッチュ」にラップを加えた赤えんぴつコラボバージョンを披露。三浦は自身も大好きな歌だという「好きだ」と、「ディーダダ×EXCITE」で、“赤えんぴつとストリートでやっていた”というダンスで会場を魅了した。
乃木坂46は「インフルエンサー」でライブを乗っ取り、トークではデビューからの付き合いの息のあった掛け合いを見せた。そして、指を痛めたひーとんの代わりにギターを弾ける人として客席から登場したトータスは「イカレポンチ」、さらには赤えんぴつのために作った新曲「白けしゴム」をパフォーマンス。「ガッツだぜ」のフレーズも盛り込まれ、遊び心あふれる楽曲となった。
アンコールは、赤えんぴつとゲストで赤えんぴつの楽曲「自転車」を全員で歌唱し、2日間の公演を完走した。
また両日ともに、バナナマンとゆかりのある星野源がお祝いVTRで出演。これまで星野のライブに赤えんぴつがVTR出演したこともあったが、今回はこれに応える形での出演という、長年のファンにはたまらない演出となった。森山直太朗も音声出演し、毎年恒例となっているラジオでのやりとりを彷彿とさせる掛け合いで会場を沸かせた。
さらに、今回は赤えんぴつの楽曲につながるオリジナルドラマ映像を作成し、会場で初公開。演出はCMプランナー・クリエーティブディレクターの麻生哲郎氏が務め、俳優の中村倫也と黒木華の特別出演で驚かせた。
バナナマンとしては結成30周年を祝う2日間ともなり、3月30日〜4月1日にLIFORK Harajyukuで「バナナマングッズPOP UPストア」が初開催されることもサプライズ発表された。