三谷氏は「実際、何があったのは僕はわからないんですけど、僕がいつもやっている劇場は600人とか700人…。今も大阪でやってますけどまあ1000人くらいの規模なんです。帝国劇場って2000人近い大きな劇場だし、大劇場の大きな興行の場合って、大きな企業も入っているし、プロデューサーが何人もいるんです。何人もいるとやっぱり何か事が起こった時に会議をしなきゃいけないとか、すぐに決断できない状況になったりする」と説明。
その上で「僕もそうなんですけど、現場の人間は、それこそショー・マスト・ゴー・オン(ショーは続けなければならない)という言葉がありますけど、何があってもこの芝居は初日を迎えるんだという気持ちで皆やっているから、ぎりぎりまで粘るんですよね。何とか幕を開けようと。その気持ちがあるから逆に後手に回っちゃうとか…決断できないとかあるんじゃないかなという気がしますね」と現場側の心理も推測していた。
「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」は初日2日前の今月4日に急きょ開幕延期が発表され、8日にはさらに3公演の中止延長が発表。初日公演を12日とすることを報告した。休止となる公演は全7公演となる。休止回については、チケット代金のほか、チケット販売手数料およびシステム利用料、交通費および宿泊費のキャンセル料、またはキャンセルが叶わなかった場合も交通費および1公演日につき1泊分の宿泊費を同社が負担する。また、本公演を無料視聴できるようにも実施を検討しているという。
同作では荒木飛呂彦氏の人気漫画がミュージカル化される話題の舞台。主人公ジョナサン・ジョースター役を松下優也と有澤樟太郎、宿敵ディオ・ブランドー役を宮野真守が演じる。